コンスタントなリリースを続けながらも、オリジナル・フル・アルバムとしては実に4年半ぶりとなる『missa』を完成させたSpecialThanks。Rooftopでは今年3月号にてMIX MARKETとのレーベル内コラボレーション・アルバム『ROCK'N'ROLL』についてのトーク・ライブの模様を掲載したことも記憶に新しい。世代を飛び越えた活動を繰り広げる彼女たちが今回の作品に込めた思いとは!? そして遂に発表された6月13日にSHELTERで行なわれるリリース・イベント『PunkRockParty vol.43 〜下北沢祭〜』の全容とは!? 今年、大きな一歩を踏み出したSpecialThanks、Misaki（vo）の今の胸中を直撃した!!［interview：上里 環（下北沢SHELTER）］
最新フル・アルバム『missa』について
──前作から4年半ぶりとなるフル・アルバムの完成、おめでとうございます。
Misaki：ありがとうございます。
──15曲収録されていますが、どの曲もとびっきりキャッチーですぐに聴き終わってしまいました。今回の作品づくりで大切にしたことは何でしょうか。
Misaki：全楽曲、魂込めることを大切にしました。聴いてくれる人が前向きな気持ちになれるよう心を込めました。
──タイトルの『missa』にはどのような思いが込められているのでしょうか。
Misaki：ライブで直接みなさんに話せたらいいなって思っています。楽しみにしていて下さい。
──英語詞の曲が多いSpecialThanksですが、日本語詞の曲「Love begets love」はどのようなところから生まれた曲なのでしょうか。
Misaki：このアルバムの中で一番最後に制作した楽曲で、日本詞にすることは初めから決めていました。アルバム制作途中にTVアニメ『オオカミ少女と黒王子』のオープニング曲を制作することになった時に初めてフルで日本詞で唄ったのですが、みんながすんなり受け入れてくれたことと、何より日本語での制作の楽しさに気づいてしまって…そんな感じで日本詞の曲が生まれました。
──特にこだわった部分があれば教えて下さい。
Misaki：楽曲も歌詞も曲順もすべて納得いくまでこだわりました。メンバーやレーベル、レコーディング、デザイン・スタッフ含めてあーだこーだ言って『missa』を完成させました。
──聴きどころはどんなところでしょうか。
Misaki：聴きどころは、ある曲のCメロだったり、ギター・ソロだったり、歌詞だったり…たっくさんあります。
──今回の制作過程での印象的な出来事を教えて下さい。
Misaki：このアルバムに入ってる楽曲には、前作『MOVE ON』発売の前からレコーディングしている曲もあるので、制作過程としては長い期間となりました。その間に私が骨折をしたりして…ちなみにこのアルバムの1、2曲目は骨折した日の朝作っていた曲だったり…。基本的に曲づくりが大好きなので、楽曲が完成するたびにワクワクして嬉しくて、この気持ちが味わえるのは幸せなことだなって感じていました。皆さんにもそんな時の私たちの気持ちを少しでも共有していただけたら、作った甲斐があります。
──これまでもカバー曲を数々リリースしてきたSpecialThanksですが、どのように選曲されているのでしょうか。今回の7曲目、「7COLORS」（PERSONZ）を選んだ理由も教えて下さい。
Misaki：今まで単独音源でカバー曲を入れることに抵抗がありました。SpecialThanksの曲じゃないと入れたくなくて、一度も入れたことがなかったんです。でもこの「7COLORS」は物心ついた頃から唄っている曲なので、自分の一部みたいになっていて。1stミニ・アルバムのタイトルにもなっているくらい好きで、この曲なら単独音源でも入れてみたい！ かっこいいし、スペサンを好きでいてくれるみんなに聴いてもらいたい！ と思い、今回のアルバムに入れました。
──昨年、MIX MARKETとのスプリット・アルバム『ROCK'N'ROLL』が発売された際、大阪でのYUTTyさんとのトークライブの内容をRooftop（2015年3月号）に掲載させていただきました。その後のリリース・ツアーで作品に生かされた部分はあるのでしょうか。
Misaki：もちろんあります。MIX MARKETからはバンド活動やライブについてたくさんのことを学びました。自分のバンドへの気持ちも強くなったり、とてもたくさん良いところを見せてくれました。まだ聴いてない方には是非スプリットを聴いた上でアルバムを聴いてもらいたいですね。
──これまでにアルバムや曲の名前に「7」という数字がたびたび登場していますが、なにか特別な意味があるのでしょうか。
Misaki：なんとなくラッキーな気がするので登場させています。
『PunkRockParty vol43 〜下北沢祭〜』について
──6月13日、久々にSHELTERでの企画があります。現在、対バンにwinnie、emberが発表されていますが、対バンを選んだ理由を教えて下さい。
Misaki：何年か前に、2バンドともに名古屋で共演させていただいたことがありました。その時とってもかっこよくてバンドの雰囲気も良くて、ずっとまたやりたいなと思っていて、今回どのバンドを誘うかを考える時に、良いキッカケがあったのでお誘いしました。
──これまでにSHELTERで記憶に残っている印象的な出来事があれば教えて下さい。
Misaki：上手くギターが弾けなかったこと、うまく唄えなかったこと、NOT REBOUNDのゲストで唄ったこと、お兄ちゃんと一緒にステージに立ったこと、真夜中に唄ったこと、スリーピースで必死にやったこと、ギターを褒められたこと、気持ちよく唄えたこと、たくさんの人が遊びに来てくれたこと…いっぱいあります。
──どんな一日にしたいでしょうか。また、この日に向けて用意している特別なことがあれば教えて下さい。
Misaki：とにかくみんなで楽しく遊びたい！ 同じ時間をとっても素敵なものにしたい！ 新旧織り交ぜたセトリにしますので、最新のスペサンが見れます。そして用意している特別なことは秘密です★
──それでは最後に、意気込みをお願いいたします！
Misaki：新しい楽曲をみなさんに早く届けたいです。アルバム『missa』をたくさん愛してくれたら嬉しいです。そしてそのみんなが愛してくれた曲を、愛するみんなを目の前にしてライブで演奏したいです。その時にしか生まれない何かを一緒に共有しましょう！
