対談中にさらに打ち解けていった3人に、喉のケアや自身のアピールポイント、バンドについて、音楽について、そしてLOFTについて語っていただきました。
面白い回答を交えながらも真剣な3人の顔がうかがえます!
さらに6月25日の公演では、18:30までに入場者した方の中から抽選で5名様に、全バンドのサイン入りイベントポスターをプレゼントしちゃいます!
今対談を読んで、当日は3人のヴォーカルスタイルに注目しつつ、それぞれのバンドの音楽を是非楽しんでください!(interview:河西香織/新宿LOFT)
気持ちが負けたらステージ上で歌えない!!
——喉を最良の状態にしておくために心掛けていることってなんですか?
石川:俺はめっちゃいろいろやってますね。吸引機やったり、ライヴ後は喉を氷で冷やしたりとか。あと最近は「マヌカハニー」っていう殺菌力がすごく高いハチミツをなめてますね。喉が痛い時もそれを食べると良くなったり、あと風邪を引かなくなりましたね。
松本:すごいんです。
石川:あっ、知ってます? めっちゃ有名ですよね。
松本:濃さが三段階ぐらいありますよね。濃さが増せば増すほど苦みが増してきて、マズいです。
石川:えっ!? 俺はあの味が好きで(笑)。
松本:舌の感覚は合わないですね(笑)。あれを唇に塗って寝ると、翌朝プルップルですよ。
石川:へぇ〜。あとは「ネルネル」っていうシールがあって、寝てる時に、マスクをしていても口呼吸しちゃうとマスクをしていないのと一緒みたいで喉が乾燥しちゃうんですけど、「ネルネル」を口に貼ると口が開かなくなるので、マスクをしていなくても喉が潤った状態で就寝できるんですよ。
——毎日やってるんですか?
石川:いや、たくさん歌った日や、次の日がライヴの時や、ツアー中のホテルが乾燥するのでツアー中とかですね。それを付けておくと全然違いますね。
松本:どういう成分なんですか? シールを付けておくだけで口が開かないんですよね?
石川:そう、開かないんですよ。鼻の下から唇の下ら辺までシールで塞いじゃうんですよ。
松本:あっ、そういうことなんですね(笑)。
Sachiko:違和感はないんですか?
石川:違和感はね、バリバリある(笑)。しかもそれを貼った途端に飲み物が飲みたくなったりね。だから寝るっていう直前に貼らないとダメなんだよね。あと、くしゃみする時とかは気を付けないと鼻水とかが飛び出しちゃうから(笑)。
——(笑)Sachikoさんは何かやってますか?
Sachiko:私は、寝る時にいつも加湿したり、乾燥してるなって思った時に吸引したりしてますね。あとは普段から刺激物を摂らないようにだったり、炭酸もあまり飲まないようにとか気にしてますね。でもそれがストレスなくできるんですよね。飲みの場でもアルコールを飲まなくても楽しく過ごせたりしますね。
——明人さんはどうですか?
松本:僕は、いろいろやったんですけど……気の持ちようなんじゃないかって(笑)。
石川 & Sachiko:(笑)最終的にはそうですね!
松本:だからいつも手軽に肩をほぐせるマッサージ器具を持ち歩いて、ことあるごとにほぐしてます。
Sachiko:聴診器に見える!(笑)
石川:確かに! 今日の服装(全身白で白衣のようでした)だと完全に聴診器にしか見えない(笑)。
Sachiko:でも肩がリラックスするだけで相当声が出ますよね。
松本:そうですね。あとは肩甲骨を離すストレッチをしたり、リンパを流したり、そういうことをしてますね。あと引越を考えてる時に家の内覧に行って窓を開けたら鳥のさえずりが聞こえたので、そこに住むことにしました。気分だけでも自然を感じられるようにと思って。
——気の持ちようってことですね(笑)。
松本:そう、気の持ちようです! でもね、ダウナーな時でもそれが逆に良い効果を増す歌もあるんですよ。僕らなんてそういうイメージを持たれるバンドですし。一匹狼な性格の3人が集まったみたいな感じのバンドなんで。あんまりプライベートなことには関与しないんですけど、たまに爆発したようにみんなで話すんです。そうすると仲良くなったような気になるんです(笑)。いや、仲良くなってますね。全部気の持ちようです(笑)。
——では喉のケアは気の持ちようってことで(笑)。
松本:いやでも気は使ってますよ。
石川:いくらケアしても気持ちが負けていたらステージの上で歌えないってことですね。
曲作りは直感がなくなったら、個性がなくなる!
——私の中での想像なんですけど、作曲はメンバーのみなさんで、メロディーラインはヴォーカルさんが作っているのかな? って思ってるんですけど、どうですか?
Sachiko:私は基本、メロディーと曲を作ってます。
松本:僕もです。
石川:俺、楽器があんまりちゃんと弾けないんだけど、頭の中にラインとか雰囲気とか全部出来た曲をギターの杉原に再現してもらうパターンと、杉原が持ってきた曲の上にメロディーを乗せるっていう2パターンありますね。基本的にメロディーは全部自分で作ってます。
——ギターで作るんですか?
石川:いや、鼻歌ですね。
Sachiko:メロディーを作る時って、頭で考えた瞬間に止まってしまうし、感覚じゃないですか。私はまず、BPM(=曲のテンポ)から決めるんですよ。そしてギターの絡み合いとかドラムの持って行き方とかバンドアレンジのトータルのイメージを元にどのキーが一番合うかでコードを探して、響きで決めて、好きなコードの流れを作るんですね。それがAメロなのか、イントロなのか、サビなのかはその時の感覚なんですけど。好きなコードができた時に同時にメロディーが出てきたり、もしくはメロディーが先に出てきてそれにコードを乗せたりして、最初は弾き語りでコードとメロディーで曲の土台を作ってます。聴こえてくるものと逆に自分から自発的に出て来るものを入れて、俯瞰しながら作っていきます。
——全体の構成を考えた上で作っているんですね。
Sachiko:今の作り方なんですけど、そのイメージが見えてないとゴールが見えないんですよ。好きなことだけやっちゃうみたいになってしまって、軸がどこにあるか分からなくなっちゃうんです。私自身がそうなりがちなので、自分のダメな所を自分なりに解釈して理解した上で、気持ちいい曲を作りたいなと思ってやってます。
——聡さんはどういう感じで作ってるんですか?
石川:基本的にギターの杉原と作ってて、サウンドはアイツが作って、俺がその上に鼻歌をつけるっていうのが多いんですね。俺が全然コードの理論とかは詳しくないんですけど、杉原は詳しくて、俺が付けるメロディーは教科書通りでいったらおかしいメロを付けてるらしいんですけど、それが聴いてみると格好よかったり、聴き心地よかったりするのが、理論が分かってないヤツ特有の感じで、やってて発見もあるし、楽しいって言ってくれていて、今はそういうスタイルでやってますね。
Sachiko:私も理論全然分かんないんですよ。だからほんとに全部感覚です。明人さんは分かります?
松本:少し。うちのドラムがとっても分かります。ベースはとっても分からない(笑)。
一同:(笑)
Sachiko:智史さんって、「それ、いいんじゃない!」って直感が働きそうですよね。
松本:僕が思いついたのを全部打ち込みとかで入れたものをみんなに次から次に投げて、気に入ったものを拾ってくれて、そっから直感でここをこうしようっていうのをスタジオでみんなでチェックしていくって感じです。
石川:みんなが詳しかったらぶつかるよね。
Sachiko:確かに。いわゆる個性がどこにあるのかなって感じになっちゃいますよね。
石川:無難になっちゃうよね。そういうバランスがバンドは大事ですよね。