Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューカンニング竹山(Rooftop2014年5月号)

“ロックンローラー”竹山降臨!!
カンニング竹山の「ロックのススメ」

2014.05.01

 本年1月よりテレビ埼玉、MTVほかで放送が始まった『竹山ロックンロール』。毎回、いま注目のアーティストやお笑い芸人をゲストに迎え、「ロックか? ロックじゃないか?」をテーマに、地上波ではなかなかお目にかかれないようなトークとパフォーマンス合戦が繰り広げられる、新感覚バラエティ番組である。放送開始とともにネットで沸々と話題に挙がり始め、先月には遂にDVDが発売! さらには番組を飛び出し、渋谷のチェルシーホテルで音楽ライブを開催...と、いままさに旬の番組の『竹山ロックンロール』が、今月25日に満を持してロフトプラスワンに降臨!
 というわけで、今号のプラスワン・インタビューは番組のメインMCを務める、カンニング竹山! 「竹山のアニキ!! 『ロック』って、なんですか!──」(interview:マツマル/LOFT/PLUS ONE)

『竹山ロックンロール』の“ロック・スピリッツ”

──竹山さん! 率直にお訊ねしますけど、『竹山ロックンロール』って、どんな番組なんでしょうか?

竹山:従来の「音楽番組」っていうよりも、「ロックとお笑いが融合した番組」っていう感じですかね。お笑いに関して言えば、地上波ではNGにされてしまったようなネタでも「いや、面白いならそれやろうよ!」っていうようなスタンスですし、音楽面だと、過激なパフォーマンスや特異な音楽性で有名ではあるものの、意外と素は知られていないようなアーティストの方をお呼びして、“ガッツリ”話してみる、っていうのを、毎回やらしてもらってます。

──番組に過去出演されたアーティストの名前をざっと拝見したんですが、大森靖子さんや大槻ケンヂさんなど、ロフトでもお馴染みな方が出てますよね。中でも、竹山さんの印象に残った方はどなたでしょうか?

竹山:もちろんゲスト全員が面白かったんですが、一番印象に残ったのだと、やっぱり初回放送に出て頂いた後藤まりこさんですかね。この人がドアタマに来た時点で、番組の方向性が理解できました(笑)。最近の若いアーティストはなかなか観る機会がなかったんですけど、「うわ! 頭イっちゃってるヤツ、まだいんな〜〜」って唸りましたね。

──後藤さんもいろいろとスゴい人ですけど、本当に魅力的なゲストばかりですよね。

竹山:以前、ゲストで来たクリトリック・リスさんが、「『俺ら世界変えてやんぜ〜!』みたいなことを言うヤツに限って、みんなフリーター」って仰ってたんですけど、本当に名言だなこれは、って思いましたね。本人もどう見てもキ○ガイみたいなオヤジなんですけど(笑)。ある程度才能は認められてるけどあと一歩のところでブレイクし切れないでいるような、若干燻っているような、若干アタマはおかしいけど才能があってとにかくスゴい芸人やアーティストにはどんどん出てほしいです。

──番組自体がゲストにとってもブレイクの橋渡しになれるようなものを目指していたりするのでしょうか。

竹山:「よくある一般的な音楽トーク・バラエティにはしたくない」と、最初に番組の演出に相談させてもらったんです。悪口じゃないんですけど、まぁいわゆる、流行のタレントさんがMCで、ゲストに「お休みの日は何されてるんですか〜♥」って聞いちゃう…みたいな。

──あぁ、何となく分かる気がします…(笑)。

竹山:だから悪い意味じゃないですよ(笑)。それはそれで必要だと思ってますんで。僕らの番組は、もう視聴者の方が口をアングリさせて無我夢中でテレビに釘付けになっちゃうような、「テレビってまだスゲーんだな」って思わせられるようなモノを目指してますので。既存のモノに対してできる限り戦っていくような、それこそ番組自体が若手バンドのような“ロック・スピリッツ”でやっていきたいと考えてます。まぁ、やりすぎてどっかで打ち切りにさせられちゃうんじゃないか、っていう懸念も常にあるんですけど(笑)。

 

実は竹山自身、かなりのロッカー!?

──竹山さん自身、音楽はお詳しいんですか?

竹山:けっこう聴くほうだとは思いますね。もちろんロックは大好きですけど、オールジャンルですかね。ボサノヴァとかも聴きますよ(笑)。

──ご自身も楽器はできるんでしょうか?

竹山:元々バイオリンをやってたんですよね。兄もバイオリンで、姉はピアノ…と、実は音楽一家の出身で。その後バンド・ブームが来たので、自分も博多のライブハウスでロック・バンドとして出演するようになりました。初めはベースだったんですけど、そのうち楽器を置いて歌が中心になり、最終的には音楽よりMCが楽しくなってしまって、ほぼ喋りのみになりました。ひどい時だと対バンで45分も枠をもらったのに、実質2曲しか演奏しなかった日もありましたね(笑)。

──今でもライブハウスに足を運ばれるんでしょうか。

竹山:さすがに最近は行けてないですね〜。少し前はカミさんの影響で、まだ知名度がさほどなかった頃の漁港を観に行ったりしたんですけど(笑)。今でもライブを観に行くような、一番好きなアーティストで言うと、レオン・ラッセルですかね。この人が60〜70年代初頭のバリバリ元気だった時って、もう、ファンキーでヒッピーなキチ○イで、おそらくハッパかなんかかましてるんでしょうけど(笑)、とにかくカッコいい。今はさすがにお爺ちゃんなんで、ちょっと落ち着いちゃいましたけど。

──先月は番組を飛び出して、渋谷のチェルシーホテルでライブもされましたが、それに続いてロフトプラスワンでも…ということで、どういう違いがあるのかお訊ねしてもよろしいでしょうか。

竹山:チェルシーでは音楽ライブが中心だったんですが、プラスワンのほうはお笑いが中心になってきますね。日頃プラスワンのイベントがやってるようなことを番組でもやってはいるんですけど、その収録をスタジオではなくて、敢えてプラスワンでやるので、芸人の皆さんにも「ここでやる意味、分かってるよな?」っていう。

──竹山さん自身も以前はウチにご出演されていたんですよね。

竹山:そうですね。もうずいぶん前にはなってしまうんですが、18KINやらMANZAI-Cやらと一緒に出させてもらってましたね。トークもですけど、いろいろ企画を練らせてもらって。敢えて苦手な芸人さんを呼んで話してみたり、2ちゃんねるに「竹山です」って書き込んで、みんなの反応を窺ってみたり…。

──今度のライブに出る皆さんにも、竹山さんのように売れていってほしいですね。

竹山:うーん、それはもちろんそうですけど、ここから「テレビで売れる芸人を出す」となると、また求められる芸の趣旨が変わってくると思うので。あまりアングラ寄りになり過ぎるのも良くないんですけどね(笑)。

 

まだまだ続くぜ! ロッケンロール!!

──先月発売された番組のDVDについてなんですけど、これは本放送の選り抜きみたいなものなのでしょうか?

竹山:いや、選り抜きと言うより、もう、ガッツリですね。『竹山ロックンロール』ですらオンエアできなかったような部分があったりするんですけど、ほぼノーカットくらいの勢いで収録されてます。これから毎月出していきますんで、是非ともご覧頂きたいです。

──毎月ですか! さすがロック・スピリッツ! 攻めますね〜!

竹山:いいことだと思いますね。全国放送とは言え、やはりCSなので、これをキッカケにいろんな人に番組のことを知ってもらいたいです。ネットでは驚くほど好評を戴いているんですけど、とうとう芸人の中でも「番組に出たい!」と言ってくる輩が現れるようになりまして…。まぁ、僕に頼まれても困るんですけど(笑)。

──逆に出てほしい“ロックな”人はいますか?

竹山:うーん…誰でしょうね。けっこうスタッフが面白いところを呼んでくれてますからね〜。

──…U田Y也さんとかどうでしょうか。

竹山:ああ! お呼びしたいですね!! 昔、カンニングやってた時に、「なんか、浅○ロックフェスティバルからオファーが来たんだけど、お前どうする?」みたいなネタがあって(笑)。そんな失礼なことやってたのに、以前、Y也さんに初めてお会いした時に、「オマエのこと知ってるよ。俺、好きだよ」って言って頂けて。「なんて寛大な方なんだ!」と感動しましたね。基本的にアーティストも芸人も、普段のイメージで敬遠したり、小バカにするんでなく、リスペクトから入る姿勢を大切にしていきたいと考えてますね。

──最後に、今度のプラスワンにお越し頂けるお客様にメッセージを。

竹山:収録中はいつも、メチャクチャ楽しいんですよ。それを閉ざされた空間でなく、ライブでやってみたいっていう気持ちはずっとありまして。正直、テレビは編集もありますんでキレイにまとまっているように見えるんですけど、収録中はいい意味で“雑”な部分がたくさんあって。でも、それはそれでひとつの醍醐味として、“雑”な部分も含めて是非一緒に楽しんで頂きたいです。普段あまりプラスワンに来ないようなお客さんにも馴染みのライブハウスに足を運ぶような感覚で、「ハジけて帰んぞー!」っていう気持ちでこの番組の一部として入り込んでもらえたら嬉しいですね。

──今後も『竹山ロックンロール』のライブが予定されているとのことですので、この番組が、ゲストの皆さんにとっての『浅○ロックフェスティバル』のような存在になれるといいですね。

竹山:うん、まぁ、ネタにされない程度にね(笑)。

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竹山ロックンロール VOL.2

キングレコード KIBF-1274/価格:3,200円+税
2014年5月21日発売

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◆収録内容:本編3・4話(DVD特別尺)+映像特典(予定)
◆ゲスト出演:の子(神聖かまってちゃん)、0.8秒と衝撃。、クリトリック・リス、スパーローズ ほか
レンタルも同時リリース! VOL.1は好評発売中!

LIVE INFOライブ情報

『TAKEROCK GIG vol.2 at SHINJUKU LOFT PLUS ONE』
2014年5月25日(日)新宿ロフトプラスワン
【出演】カンニング竹山、藤岡みなみ、中村愛、スパローズ、永野、チャンス大城、三四郎、日本エレキテル連合 and more!
OPEN 18:00/START 19:00
前売 2,200円/当日 2,700円(要1オーダー)
前売チケットはe+にて発売中!
問い合わせ:新宿ロフトプラスワン 03-3205-6864
 

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