粘着質で妄想たっぷりのラブソング
── 今話にあがった『ウエディングソング』は、こんなに素敵なウエディングソングあったかなって思いましたよ。
沢チャレ:狂ってますね(笑)。
── 私もザ・チャレンジの船に乗っちゃってますかね(笑)。でも、世にあるウエディングソングよりも、よっぽど愛を貫くことを説得力のある言葉で歌っている気がしましたよ。なんせ、歌詞が“僕とお墓に入ろう”ですから。
沢チャレ:究極の愛ってこういうことかなって突き詰めてみました。
── ただ、沢田さんの書く歌詞って濃い口のラブソングを歌っているのに、リアリティーがないわけではないんですけど、だからと言って生々しさもないというか。それと、キレイな言葉で言えば一途な片思いですが、全体的に粘着質な感じはありますよね。
沢チャレ:実際そういう人間なんだと思うんです。昔の彼女をググったり、Facebookで探したりしますからね。
── やったことないですね。
沢チャレ:やるでしょ。
チャレマック:やらないね。
沢チャレ:常にネット上をパトロールしてます(笑)。あと、“沢チャレ”でつぶやいてるヤツいないかなとか。Twitterで「沢チャレ愛の名言集」というのをやっていて、それを読んだ男子高校生に「沢チャレキモイ」とか書かれてムカついたりしてます(笑)。でも、愛の名言集はザ・チャレンジの名前を広げるのにすごく役立っていて、あれをリツイートしてくれる人が多いんです。全国の高校生たちが「沢田チャレンジっていうキモイヤツがいる!」って言ってるみたいで。今回CDが全国流通盤になることで、そういう僕たちを知らなかった人たちにも音源が届くというのは嬉しいですよね。
── 愛の名言集を書いてる沢チャレとは何者かと思っていた人たちにも届けられますね。
沢チャレ:たいていの人がピン芸人だと思ったって言うんで(笑)。
── そしたら、バンドをやっていて、こんなに良い曲を書く人なんだって。
沢チャレ:そうなんです。音を聴くと、みんな良いねって言ってくれるんですよ。
── 実は私も、申し訳ないんですが、最初は趣味の感じでバンドをやってるのかなと思っていたんです。でも曲を聴いたらすごくキャッチーで、ライブは面白いし、沢チャレさんはラップを歌いながらセンターで一生懸命踊ってるし、サイドボーカルのチャレマックとタラチャレさんの歌声はとてもキレイで。
沢チャレ:俺の声はキレイじゃないんですか(笑)?
── 沢チャレさんはホントに汗だくで頑張ってて。あのテンションでフロアを引っぱってるからお客さんも乗れるし、エンタテインメント性があって、すごくしっかりやってるバンドなんだってビックリしちゃって。
ドラチャレ:最初はみんな色眼鏡で見ていると思うんです。その壁を越えてもらえるかどうかが俺らも勝負だと思っていて。斜に構えられちゃうバンドなんだけど、そこをどれだけ説得力を持って一生懸命ライブをやるか、音作りを頑張るかとかで超えて行くしかないと思うんです。一度見てもらえたら、わかってもらえると思うんですけど。
── 今回の収録曲もそうですけど、メロディーもわかりやすいし、曲は覚えやすいし、ライブでノリやすいし、完成度がすごく高いですからね。
沢チャレ:初めてライブに来たとしても、なんとなく楽しめる感じはあると思います。これからもっと良い曲を作ってたくさんの人に見てもらいたいという思いはありますね。やっとこの半年ぐらいで形が見えたなという感じがしていて、ここから加速させていくという感じです。
チャレマック:ライブに来れば感動出来るような気がしていて。他のどのバンドでも感じたことのない、沢田さんの愛のパワーを感じに来て欲しいなと思います。