聴いてくれる人たちへ
── 1000枚限定販売ですが、早い段階で売り切れにしたいですね。
岡村:もちろんそのつもりでいますし、シェルター店長がいっぱい宣伝してくれるから間違いないですよ。CDラジカセで流しながら駅前で売ってくれるんでしょ(笑)?
義村:………
岡村:…え? 無視?
── (笑)この作品でHalf-Lifeを知って良いバンドだなと思ってくれる人も多いと思います。
岡村:いつもそういう気持ちで音源を作っていますが、初めて知ってもらった人には是非過去の音源にも遡ってもらいたいですね。「昔のも買いました」と言われた方が1000倍嬉しいんです。色々なことがあってここまで来ているからそれを知ってもらいたいです。
── 前回のアルバム、『replay』をリリースした時に、「原点に戻れた」とおっしゃっていましたが、今回もそのようなお気持ちですか?
岡村:前回は「こういうことがしたかった」という気持ちを出したものでしたので、今回はそこから少し前に進めた感じです。
── 少しわくわくした状態で出せているという感じですか?
岡村:今のところは(笑)。
── 福島さんはいかがですか?
福島:そうですね。けれど自分たちがやりたいようにやったからこその不安もあります。好きな人たちだけにこの音源が受け入れられれば良いのか、そこから広がらず終わってしまうのではないのか、自由に楽しんで作ったからこそ自己満足になってしまうのではないかという不安もあります。
岡村:もちろん僕たちがまず楽しんで作ることが出来ましたけど、多くの人に届いて欲しいとは思っていますし、シェルターのレーベルに所属したことで協力してくれる人も増えましたし、こうやって取材もしてもらえてますし、より広がってほしいと思っています。
──今まで知らなかった人たちにもアプローチ出来ますし、それで次の作品に繋げたいですね。
岡村:そのために自分たちには練習が必要なんです(笑)。出ている作品が自己満だけのものだったらやはり意味がない。音源が市場に出るということは、聴いてもらえて、そしてライブでいろんな人に出会えて、もっと連鎖していくことを楽しみにやっていかなければ音楽をやっている意味がないと思うので。
周りを巻き込みながら再始動!
── メジャーではなくなったとか、バンド活動は平坦な道ではなかったと思いますが、それでも音楽をやって行こうと思った理由は何ですか?
岡村:はじめはただ単に、メジャーまで行ったのにそこでやめるのはもったいないなと思ったんです。意地みたいな感じですね。でも、今は目標もちゃんとありますし、もっと爪あとを残していけるように一個ずつ階段を登っていきたいと思っています。今回のツアーはファイナルが渋谷クラブクアトロですが、いつかは武道館でライブをやりたいですよね!!
福島:まだ意識として足並みが揃わない所もあって、最初は曲が良ければいいでしょ! みたいなところもありましたが、今はそこから意識が高くなってきていますし、ここからまた曲を作って行けたらと思っています。
岡村:音楽は3人でやるものではないので巻き込んで巻き込んで。色々な人に力を借りて、知恵を借りて、やれることは何でもして、そうしてこれからの活動に繋げていけたらいいと思っています。
── 皆さんの人柄が周りを巻き込んでいる感じもありますよ。
上里:そうだったら嬉しいですね。
岡村:義村さんは「CDシェルターで出そう!」ってすごくしつこかったです(笑)。さっき話したように、まだレーベルを立ち上げるという話を会社にしてないって言うし、時間がかかりそうだったので、俺は自主でいいって言ったんです。でも、どうしてもやりたいって言ってくれて、最終的に熱意で出来上がりました。あとは熱意を持って売り込んでくれたらですね(笑)。
── そして、このリリースツアーが、7/12のシェルターより始まります。その意気込みを教えてください。
岡村:シェルターは去年結構やっているので、もうホームですよね。スタッフやPAの人たちは、出来る事出来ない事があるのにもかかわらず、僕たちの要望に対して「やりたい」って気持ちで応えてくれるスタッフが多くて嬉しいです。今回はレーベルとしてタッグを組むわけですから「チーム」じゃないですか。レーベルとしての第一弾、ツアー初日、盛り上げますので、よろしくお願いします!