メンバー
中嶋イッキュウ(Vo&Gt)
キダ モティフォ(Gt&Cho)
ヒロミ・ヒロヒロ(Ba&Cho)
komaki♂(Drums)
「このメンバーなら凄い事が出来る(絶対)!」という確信のもと、2010年9月に中嶋イッキュウ、キダ モティフォ、ヒロミ・ヒロヒロの3人で結成されたtricot。ドラマーはなかなか決まらず7人のサポートメンバーを迎え、その中でkomaki♂が2011年5月に正式加入、晴れて4人で活動を開始した。
2010年11月に2曲入りのデモ音源『Laststep』、2011年5月に『消える/出てる』をそれぞれライブ会場と通販のみで販売し、次々と完売。8月に1st Mini Album『爆裂トリコさん』をライブ会場と通販のみで販売開始。話題となりつつあった彼らは、2011年8月には"RISING SUN ROCK FESTIVAL"の新人枠への出演を果たす。
そのtricotが遂に初の全国流通盤『小学生と宇宙』を5月9日にリリースする。1曲目の『G.N.S』から変拍子を見事に操り、展開多めの楽曲に力強さと儚さを持ったボーカルが重なり合う。女性の強さも持ち合わせたボーカル、そしてサウンドに一瞬にして引き込まれ、2曲目『夢見がちな少女、舞い上がる、空へ』での、10代後半辺りから感じ始める、大人と子供の狭間で揺れ動く心情を、吐き出すように喋り続けるボーカルが印象的。今どうしても将来に不安を感じてしまう時代である。しかし、「私自身は暗いことがあっても前を見ることしか出来ないと思っているから、暗めの歌詞の中にも、どこか光がある感じでいたい」と中嶋が言うように、彼らはいつでも前を向き、時にテンション高く、その先にある光を感じながら進み続けている。宇宙のように無限の可能性を秘めた彼らのこれからが楽しみでならない。
今回は、4月8日に下北沢SHELTERで自主企画"爆祭"を開催する縁もあって、4人にお話を訊いた。彼らの音楽で提示されていたヒリヒリするような世界観とは雰囲気が違い、笑顔が多い明るい4人だった。(interview:やまだともこ)