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INTERVIEW

トップインタビューROOFTOP RESOUND 2012 #1開催間近!"真空メロウ×真空ホロウ"対談

メロウとホロウによる衝撃の2マン!
どちらのバンドも存在するんです

2012.03.02

言葉じゃないところで転がっている

── では、復活したばかりで無茶振りではありますが、バンドの先輩である真空メロウの皆さんから、音楽シーンを渡り歩くためのアドバイスがもらえたら…。

橋口:そんな上から目線で話せないよね。

栗原:我々は人にアドバイスが出来るようなキャリアを積んでるわけではないですから。

── 活動期間は何年でしたっけ?

忌井:6年やって6年休んで。

村田:うちらも今ちょうど6年です。

── 真空メロウは今後活動していくんですか?

忌井::………。

── 何か悪いこと言っちゃいました?

忌井:いや(笑)。バンドって若い時はステップアップしていかないとダメじゃないですか。そうして30歳、40歳になってもお客さんがいてずっと続けていくやり方もありますけど、僕のタイプはもっと刹那的と言うか、あんまり考えてないところがあって、音が鳴ってるなと思えればやりたい。2人がやってくれれば真空メロウはやろうかな。再結成して最初は頑張らなきゃいけないから、わざと勘違いさせて盛りあげて、転がすためにやってきているんですけど、そういうのももういいやって(笑)。

── 初ライブは昨年の11月3日で、けっこうその後もライブはやってますよね。

忌井:11月にやって、2月に2本やって、3月もあって、まだ発表してないライブもあって。真空メロウが解散してからの6年間は、年に1回ソロをやるかやらないかだったのに。

── その間栗原さんはバンドの活動をしてましたが、橋口さんは?

橋口:まるでお休みして、ドラムからも離れてました。

── となると、真空メロウをもう一度やろうって言われて、すぐにやろうって思えました?

橋口:ちょっと考えましたよ。ひと晩ぐらいですけど(笑)。昨年の7月ぐらいに忌井くんから呼び出され、3年ぶりぐらいに3人で会って、ひと晩ぐらい考えて、やっちゃおうかって。

── 不安とかなかったですか?

忌井:そういうのも良かったんです。やるってなれば良いわけであって。だから参考にはならないよね、僕らは。

栗原:僕らのあり方は全く参考にならない(笑)。

忌井:僕は鳴ってりゃいいって感じなんです。極端な話、ライブが始まって終われればいい。

栗原:始まって終われればいいと俺も思うし、それが長いスパンで見たとして、やれるんだったらやりたいし、なかったらなかったでそれはいいかな。つまらなくなったらもういいやって。

忌井:だから、3人とも熱く語ったりはしないですね。普通だったら「再結成します」って言ったら、それは目標があってとか、どういう考えなのっていう話があると思いますけど、そういうのはなくで、何年かぶりに「飲みたいんですけど」って連絡して、「バンドやりたいんですけど」って言ったら、「うん」って。言葉じゃないところで転がっているという感じかな。そうなるよねっていう。だから先がどうこうとかわからない。それは明日に聞いて下さいという感じです。さっきも言いましたけど、昔はステップアップすることを考えていたけれど、今はいろんなやり方があるし、みんな考えすぎって言うか神経質って言うか、よく言うんですけど、せっかくやってるんやったら良い歌詞とか良い曲さえもどうでも良いんです。

栗原:今のこのスタンスは居心地が良くて。ただ、それが参考になるかどうかは…(笑)。

── こういうやり方もあるよってことですね。

栗原::…ないよ(笑)。

3月29日は“なんでもええやんデー”に

── 実はいろいろと縁があって真空メロウと真空ホロウの2マンがいよいよ開催間近ですが、シェルターはどんなライブにしたいですか?

大貫:仲良くなりたいです。

忌井:対バンと仲良くならなくてもいいんだよ。僕は昔それで挫折して心が折れてましたから。他のバンドと仲良くなることを目指して、でも向いてないことばっかりやってどんどんつまらなくなっちゃった。…あ、腰を完全に折りました。続きをお願いします。

大貫:それと…ファンの方に2バンドとも知ってもらいたいです。

村田:俺も友好関係はけっこう重要かな。でも、こうやって喋れるだけでライブをやった気分ですかね。

── すでに達成感が(笑)。

栗原:まあ、実際今日ライブやって来てるしね。

村田:そうですけど(笑)、そういうことじゃなくて、会って、より3月のライブが楽しみになった。

── 生のライブを見るのは初めてですからね。

村田:ホント楽しみです。(競演を)OKしてくれて超嬉しいです。

忌井:ありがとうございます。

松本:僕はいつもどおり歌います。それが、誰かにとって素敵な1日になればいいなと思います。

橋口:このイベントが注目されてる感は、まわりからひしひしと感じてます。それぞれのお客さんがそれなりに来てくれると思うので、2バンド見てもらって、良くも悪くもいろいろ感想があると思いますけど、とりあえず知ってもらえたらいいかなというのがその日のテーマ。それと、僕ら的には復活してから一番長いライブになるので、ちゃんと準備しなければなというのが今の心境です。

栗原:僕は、さっきの話と同じですけど、その日にステージに立って始まって終われればそれでいいなと思います。ちゃんと見せることが出来れば。それが最低かもしれないけれど、最高かもしれない。

忌井:3月29日はとても楽しみなんですけど、話してて、僕が思っていた以上に真空ホロウさんにとっては目の上のたんこぶ的なところがあったんだろうなって。そうじゃないというのもおかしいし、それはお客さんにとっても同じかもしれないけれど、そういうのを3月29日で「もうええやん!」っていう、「ええやんデー」にしたい。「なんでもええやんデー」。だからやるだけで良いですよね。ホロウさんは羽ばたいて、続いていくわけですからね。僕はそれを見ながらポケット日本酒を飲んでますから。まとまってないけど以上です。

── なんとなくですけど、メラメラ感がなくてね、良いですね。

栗原:メラメラはないですよ。

松本:あると思ってる人がいるんですかね。

忌井:逆に言えば期待してる人がいるなら、メラメラバージョンで1時間、もう1本やろか(笑)。

栗原:5分もたないと思うけどね(苦笑)。

── もともとメラメラバンドじゃないですからね。若い芽は潰してやる感はないですよね。

忌井:そういうの好きじゃないですから。

── あとは当日ですね。打ち上げでお酒が入った時に、メラメラさせてください。

村田:真空メロウの皆さんは、酒好きですか?

忌井:はい。今日は真空ホロウさんがライブだったので、僕らは20時ぐらいから飲んでるんです。今日ここ4軒目。(※インタビューのスタートが23時近くでした)

橋口:この居酒屋さんがね(笑)。(※ここはRooftopの会議室です。そして目の前にあるのはお茶です)

忌井:3軒目はラーメン屋さんで。一度締めてきましたから。

── 真空ホロウは、新宿ロフトで一番飲む若手なんですよ。記録作ってましたから。

忌井:じゃあ、ライブ後にがっちり飲みましょう。あの対談の時はああだったって、お酒が入って言える話をね。

村田:それは怖いですよ(苦笑)。

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