アート集団NEWTRALがプロデュース・男のオアシスTENGAがスポンサー、という異色のタッグによって産み出された清純派ヒップホップアイドルグループ、tengal6(テンギャルシックス)。昨年10月のオーディションを経て活動開始し、まもなく1年を迎えようとしている。元ズットズレテルズの呂布による歌詞やtofubeatsによる本格的なトラックと、女の子たちの「へたうま」なラップは、ここでしか聴けない強度のあるオリジナリティを生み、既存のアイドルファンだけでない層にも評価されている。いわゆるライブアイドルの域にとどまらない飛躍が期待されている彼女たち。今回はメンバーから彩夏、えりか、ゆみの3人が登場!
インタビュー&文:竹下泰幸(ロフトプラスワン)
アイドルになって
──アイドルになってもうすぐ1年経ちますね。
えりか 最初に録音したのは「tengal6」っていう曲なんですけど、いま聞くと「へったくそやな〜」って。
彩夏 そうそう。自己紹介してる曲なんですけど、元々ラップとかしたこと無かったから全然。
──そうなんですね。その曲の中でえりかさんが歌う「レペゼン関西〜」って歌詞が大好きです。でも最近、音源のときよりちょっと抑え気味で歌ってません? 個人的にすごく残念なんですが。
えりか (笑)。やっぱ清純派アイドルでいこうかな〜って思ってまして。ディーヴァ系の声は抑え目にしてるんです。
──なるほど(笑)。皆さんは1年やってみて、いかがですか?
ゆみ わたしは今大学3年生なんで忙しかったりして、学校の課題の締め切りとライブが近いときとかは「わー!」ってなっちゃいますね。気付いたらもう1年って感じです。
彩夏 わたし、夜22時ごろ眠くなる人なので、クラブのイベントとかすぐ眠くなっちゃって大変です(笑)。元々たれ目なのにますますたれてくるんですよね。
──これまでで思い出のライブってありますか?
えりか そうそう、明治大学での学園祭のとき、私のマイクだけ音が出なくて、踊り担当で頑張りました(笑)。
──ゆみさんはtengal6に入るまでに、グループで活動するとかありました?
ゆみ 団体行動苦手で……。
彩夏 ゆみは自由人なんですよ(笑)。
──彩夏さんは元々どんな活動を?
彩夏 芸能活動を17歳からやってて、今も舞台などに出演して女優としての活動もしてます。今までは独りで芸能活動していたので、グループは初めてなんですよ。
──そうなんですね。ゆみさん、彩夏さんの舞台見にいきます?
ゆみ ねぇ、行きたいですねえ。
彩夏 絶対思ってないでしょ(笑)! 他のメンバーは来てくれるんですけど、ゆみだけは……(笑)。
ゆみ いや、(大学の)作品制作のほうが……。
えりか 舞台見るのなんて2,3時間やん! 行こうや(笑)。
──アイドルになって周囲の人の反応っていかがですか?
えりか お母さんはYouTubeとか見てるっぽくて、ダメ出ししてきます(笑)。「あそこでもうちょっと前に出るべきだったわ」とか「あんたの立ち位置はさ〜」とか言われて。
彩夏 わたし三姉妹なんですけど、一番下の妹がすごいアイドルファンなのでチェックされてますね。メンバー全員の名前言えるんですけど「えりかちゃんはかっこいい系だよね」とか「ゆみちゃんは不思議ちゃん系だよね」とか(笑)。
──言われてますよゆみさん(笑)。
ゆみ 精進します(笑)。
新曲「プチャヘンザ!」
──tengal6の初シングル曲「プチャヘンザ!」がリリースされますが、いかがですか?
えりか 初めて聴いたときはめっちゃ難しいと思いましたね。「無理!」って言って、一回イヤホン外して机の上に置きました(笑)。
ゆみ お披露目ライブのとき、自分のパートを忘れそうになってやばかったです(笑)。
──tofubeatsさんが作詞作曲ということですが、レコーディングのときに指導とかありました?
彩夏 ありましたね。最初の歌詞が「出会った」で始まるんですけど、「ハッキリ歌わないと出会えないよ!」とか言われて(笑)。
──ジャケットでは彩夏さんがセンターですよね。
彩夏 あの写真すごい嫌なんです(笑)。あごのところに紙がくっついてて(笑)。
えりか わたしは「コレ?」って感じの写真ですね(笑)。みんなすぐふざけちゃうんで、大変な撮影でした(笑)。
──不満ばっかじゃないですか(笑)。今回、「プチャヘンザ」の発売前日(10月27日)に阿佐ヶ谷ロフトAでイベントが開催されますが、どういうイベントにしたいですか?
えりか いつものライブとはゴロっと変えたものにしたいですね。
彩夏 あっ、こんな一面もあったんだ! って見てる人が驚くイベントにしたいです。
──阿佐ヶ谷ロフトAはトークライブも頻繁におこなっているライブハウスなんですが、トークはいかがですか?
えりか ライブ中のMCもグダグダですからね〜。心配(笑)。
ゆみ ライブのときとか、誰かが喋り始めると一斉に他のみんなも喋りだして、いったん黙ると一斉にシーンみたいな感じになっちゃうんですよ(笑)。
──あっ、それ見たことあります(笑)。
彩夏 改善していかなきゃいけないと思っております(笑)。
ゆみ まずはそこからだね(笑)。
えりか あとはゲームとかしたいですね。ビンゴ大会とか○×ゲームとか。
彩夏 勝った人には何あげるの?
えりか わたしの笑顔!
一同 (笑)
──えりかさん、ぶっこみますね(笑)!
えりか メンバーのまり仔がゲラなんで、「わたし、オモロいんじゃないかな〜」って調子乗っちゃうんですよ(笑)。
──確かにtengal6の皆さんって、みんな笑顔が印象的なイメージがあります。
彩夏 そうですね。芽依とかいつも笑ってますよ。やつはスゴい(笑)。
──高校生のときの写メをブログにあげていて、当時からいい笑顔してるんですよ、芽依さん。
えりか 変わらなそうですね〜。わたし、昔はギャルだったんで真っ黒だったんですよ。音楽大学通ってたんですけど、超浮いてました(笑)。他のみんなは高校のときとあんまり変わらないと思うんですけどね。
──最後にtengal6の今後の野望を教えてください。
えりか やっぱりテレビに出たいですね。あとTwitterで「大阪こないんですか?」とか「福岡は?」みたいな声をいただくので、遠征したいです。
彩夏 わたしは前からずっと思ってるんですけど、ラジオがやりたいです! マネージャーさんお願いします(笑)!
ゆみ 今回、作詞に挑戦してみて楽しかったんで、創作活動もどんどんやっていきたいいですね。あと、普通に歌がうまくなりたいです。
──ゆみさん堅実でいいですね(笑)。ありがとうございました!