
夏の風物詩、怪談。幕末〜明治期では三遊亭圓朝、戦中〜戦後期では徳川夢声による名演の数々が有名だが、現代の第一人者と言えばやはりこの人、稲川淳二の右に出る者はいないだろう。
本邦最恐の"怪談テラー"こと稲川淳二の怪談BOX『稲川淳二の怪談〜MYSTERY NIGHT TOUR BEST SELECTION BOX〜』が発売された。古今東西怪談話は数あれど、稲川淳二だからこそのじわじわと迫り来る怪談話。中国では「霊は耳で見るもの...」と言われるように、ヴィジュアルの存在しないアプローチだからこそ味わえる恐怖が怪談の醍醐味なのかもしれない。本BOXは稲川淳二自ら精選した怪談話に加え、新録の長編も収録。さらに、彼の温厚な人となりに迫ったヒストリー・インタビューを収録したDVDの特典付き。これぞまさに究極の"稲川淳二の怪談"BOXと言えるだろう。
Profile
稲川淳二〈いながわ じゅんじ〉
1947年8月21日、東京都生まれ。AB型。
桑沢デザイン研究所を経て、工業デザイナー・タレントとして二つ顔で活動。
日本テレビ『ルック ルック』、NHK大河ドラマ等々、多くの番組に出演。
平成8年に通商産業省選定グッドデザイン賞『車どめ』を受賞。
『怪談ナイト』も今年(2010年)で18年目を迎える。