Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】WRECKingCReW(2008年2月号)- 遺伝子にこめられた旋律は、何度でも鳴り始める

遺伝子にこめられた旋律は、何度でも鳴り始める

2008.02.01

目標は結成20周年でバンド成人式!!

── 今年で結成10周年ですね!

大塚:達してみると、まわりに20年、25年やってるバンドがいるんで、感慨はないですけどね。「あ、10年経ったのか」って思うくらいで。

千秋:まだやっと10年か? って思うよね。20周年のバンドを見てると、私たちはまだ折り返しか~って。

大塚:こないだふと思い返しましたね。いろいろあったな~と思うんだけど、何があったかって考えると、何も思い出せないんです(笑)。あっという間だったし、すごく楽しかったんだなと思います。

── ドラムの星さんはこの10年の間に一度脱退して、復帰してるんですよね?

大塚:そうですね。涙の秘話があるんですけど、一度脱退したときは、すごく仲が悪くなっちゃったんですよ。でもそのあと入ったドラムが突然やめるって話になったとき、ずっとライブが入ってたし、ツアーも決まってたから「どうしよう?」ってなって。ダメ元で「頼めないかな?」って電話したら、もう練習してくれてて、「やるよ!」って即答で!

── いい話ですね~。やっぱり10年一緒にいると、家族みたいな感じになりますか?

大塚:そうですね。兄弟というか家族っぽく(笑)。

── 5年ぶりにリリースしてみて、何か見えてきたことはありますか?

大塚:ライブさえ続けてれば、音源は作らなくてもいいと思ってたんですけど、今回CDを出す必要性を感じました(笑)。すっきりもしたし、今までとは別のエンジンがかかりましたね。「ポンポン出す」っていう言い方も変ですけど、制作活動っていうのをある程度のスパンでやりたいなって欲が出てきました。

── 5年前はそういう欲がなくなってたんですか?

大塚:CDを出すっていうイメージが湧かなくなっちゃったんです。ちょっとすねちゃったのかもしれないですね。CDを出せば自分たちの環境ががらっと変わると思っていて、もちろん大きく環境は変わったんですけど、自分たちが思っていたよりは変わらなくていじけちゃってたのかも(笑)。

── 結成当時に抱いてた目標はありますか?

大塚:ライブハウスでライブやって、全国ツアー行ってCD出して。高校時代に思ってたことはできてるんですよ。これが5、6年前になるともっといろいろありましたね。「CDが売れてお金がいっぱいほしい!」とか(笑)。今はそういうのがなくなって、「自分たちの音楽が純粋に広がっていったらいいな」とかそこらへんの目的がすごく健全になった。どうして「売れたい」って考えるのかというと、CDが売れたほうが何かするときに協力してくれる人が多くて楽しいんじゃないかと。そういう気持ちになれたんですね。

── 今後の展望については?

大塚:ここからさらに10年やって、“バンド成人式”をやりたいです(笑)。あとは20周年のときにベストアルバムを出したいんで(笑)、アルバム5枚は出してないと!って思います。 最近はいい感じでエンジンがかかってるんで、ガンガン出せそうですよ(笑)。

このアーティストの関連記事
休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻