Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】WRECKingCReW(2003年6月号)- さまざまな"あい"が胸に突き刺さる11の哀歌たち

さまざまな“あい”が胸に突き刺さる11の哀歌たち

2003.06.01

遂に! 遂に遂にWRECKingCReWが1stフル・アルバム『月我消えるまで』を発売します! もうね、心が痺れますよ。胸の奥が震えますよ。だって彼らの取材、他のライターさんたちにさせたくないっ、なんていう余りにも阿呆過ぎることを思っちゃいましたから(笑)。でも本当に、出来ることならば一人占めしたかったんですもん。しかも、こんな無謀なことを想えるほど至上の音源って、滅多には出逢えないですからね。でもね、訊きたいことが有り過ぎて、音源についての質問が不完全燃焼のまま、タイムアップ(泣)。だけど、色々と面 白い話が訊けました。(interview:TOMO)

ビールで風邪を治す=ドイツ式?

──WRECKingCReWの表記、変わったよね?

大塚:変えましたね。同じ名前のバンドが都内に1個と横浜に1個あるみたいで。それでどうしようかって言ってる時に、一美の知り合いで占いが趣味な人がいて。

一美:一応、占いを仕事にしてる人で、その人とWRECKingCReWの画数の話をしてたんですよ。変える前は全部大文字だったんですけど、その時の運勢は100点満点中、5点ぐらいって言われて(笑)。

一同:アハハハハ!!(笑)

一美:凄い悪かったんですよ。そのあと考えて、その人に「これはどうかな?」って今の“ing”と“e”を小文字にしたのを……。

大塚:(遮って)俺が“ing”を小文字で書く癖があって(笑)。

一美:何かね、「“ing”は小文字で書くって習った」って言ってて。

大塚:そう、中学校の時に習った気がして…。

一美:間違って覚えてる! で、それもあって、「今の表記はどうかな?」って運勢を見てもらったら、100点満点中、95点になって。

大塚:上がったねぇ~(笑)。

──凄い!(驚) そんなに変わるんだ?

一美:そう。これは「凄く良い」って言われて、悪いよりは良いって言われた方にしておけば気持ち的にも良いじゃないですか。で、このことを機に変えたんですよ。

──そういう理由があったんだ。で、バンドの結成は98年で、最初の3年間はドラムがヘルプだったけど、2002年に秋葉くんがメンバーになったんだよね。加入の経緯って?

秋葉:元々、それぞれが違うバンドで対バンしたりしてて。それで、僕が前にやってたバンドを辞めた時に柏ALIVEのイヴェントで会った時、「一緒にやろうか」って話になって。僕とマー(大塚)は高校の同級生で、もう7~8年くらいの付き合いなんで、全く知らない人の中に入るよりは全然、どういう人間か判ってるからすんなりやれるってことで入ったんですよ。

──ふーん。秋葉くんが入ったことで、何かバンドが変わったことってある?

大塚:結構、……あるね?(笑)

一美:ないとか言ったら……(笑)。

大塚:アハハ(笑)。でも、付き合いが古い分、やり易いってのはありますね。俺が不機嫌な時はみんな声かけてこないし、機嫌良くても相手にしないし(笑)。

一美:そうだね、マーが機嫌良い時って、私と秋葉くんは放置されてるよね。

大塚:大体、他の仲良いバンドとじゃれてる。

──アハハ、そうなんだ。じゃ、バンドの外交担当は大塚くん?

大塚:そうですね、そればっかなんですけど(笑)。それしかやんないよねぇ。

──フフフ(笑)。でも、外交担当はドラムっていうバンドが結構、多いけどね。

大塚:あー、多いねぇ。

秋葉:やっぱりブッキングだったり、ライヴ・スケジュールだったりっていう細かい部分をちゃんと引っ張っていくのがマーなんで、同じ船に船頭は2人いらないってことで、マーに任せてるっていうか。だから僕は、打ち上げの時は普通 に酒を飲んでる感じですね。

大塚:“普通に”ってどういう飲み方してんの?(笑)

一美:アハハハ、水のように飲むってこと?

秋葉:ガード下で飲むようなのに近い(笑)。

──アハハ、そうなんだ。今ってツアー中だけど、打ち上げは毎回、ガッツリと?

大塚:もうホント、出過ぎ! 1回くらい休もうぜ、マジで。

一美:でもね、せっかく誘ってもらってるのに出ないのって失礼じゃないですか。だからそれは出逢いという意味で、打ち上げがあれば出たい。

大塚:でも単純に、みんな打ち上げ好きだよね?

秋葉:多分ね(笑)。

一美:嫌いじゃない。確実に、打ち上げの食事が一番豪華なんですよね。

大塚:そういう部分で「打ち上げが好きです」って言ったらマジじゃん! ご飯がいっぱい食べられるから好きです、なんて言ったらさぁ(笑)。

一美:私、そんなお酒飲まないから、その分お金を何で戻すかって言ったら…。

──食べ物だ。

一美:そう(笑)。

大塚:あ、そうだ。風邪とかをお酒で治すんですよ、俺。

──えっ、治るの?

大塚:はい。限界まで飲んで、寝て起きると、もう熱が引いてるんです。

──マージで?

大塚:これ、ホントだよ!(笑)

一美:ドイツ式。

──? ドイツ式??

大塚:ドイツの人は風邪引くと、ビールを飲んで治すらしいんですよ。で、一応、ドイツ式で治してるんですけど…(笑)。

休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻