Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】Itsco(2008年1月号)- 自分探しの旅は、ふわりふわりとマイペースに

自分探しの旅は、ふわりふわりとマイペースに

2008.01.01

“Itsco”っぽさを探して旅は続いていく

──歌うときは特定の景色が浮かびます?

Itsco:はい。やっぱり想像を膨らませていきます。歌詞をいただいたときにぱっと浮かぶんですけど、歌うときによってその景色は変わります。

──誰か別の人の演じるような感じなんですか?

Itsco:それはないですね。誰かは演じない。自分だったらこういう感じかな?というのを考えてます。

──自分では想像がつかないようなことを書いた歌詞もあるのでは?

Itsco:今回のシングルやアルバムでは“自分探し”ってテーマで書いていただいてるので、そこまで自分と違うものはないですね。どこか共通するものがあります。

──作詞担当の方と事前に話をしてるんですか?

Itsco:しました。Kiyossieさんには“バスが好き”ってことを伝えて、アルバム用にバスとか地元の名前が入った歌詞を書いてもらいました。

──『Water Lily』の作詞もKiyossieさんですけど、不思議な歌詞ですよね。

Itsco:ですよね。ところどころにサンスクリット語が出てくるんですけど、Kiyossieさんがインド人の方がやってるカレー屋さんに行って、ネイティブのインド人の方の発音を録音したものをレコーディングに持ってきてくれたんですよ(笑)。

──じゃあ歌の中の発音はかなり正確なんですね?

Itsco:いや、そうでもなくて(笑)。わざわざ持ってきていただいたのに失礼なんですけど、あまりにもリアルすぎてうまく曲にのらなかったんですよ(笑)。でもイメージは伝わりました!

──いしわたりさん作詞の『SEKI-LALALA』は、また印象の違う曲ですね。

Itsco:この曲もいしわたりさんに「自分探しをテーマにしてください」ってお願いしました。もともとはロンドンのLEVELLOADさんの曲なんですけど、歌詞に字あまりもひとつもなくきちっとはまってるし、意味もちゃんと通ってるし。すごいと思いました。第一印象は「難しい言葉をいっぱい使ってる!」でしたけど(笑)。私にとっては難しいんですよ!

──そういうときは辞書で調べるんですか?

Itsco:あ、いしわたりさん本人に聞きました。「“千仭の谷”(せんじんのたに )って何ですか?」って。そしたら「突き落とされるみたいなことだよ」って。

tinycar:いしわたりくんにもマエソノくんにも1行ずつ歌詞の説明してもらったじゃん! 3曲目の『手のなる方へ』っていうのは迷ってる人へのメッセージで、そういう人を手のなる方へ導くんだって。

Itsco:教えてもらいました! そうか! そういうのを取材で言えばいいんですよね~!!(と、メモをとる)

──シングルとアルバムで様々な“自分探し”がテーマの曲を歌っていって、“自分”は見つかりそうですか?

Itsco:まだこれからですね。最終的には、街で流れてても“○○っぽい”っていうのがあるじゃないですか? 曲だったり、アレンジだったり、声だったりが。そういうので“itscoっぽい”っていう個性を出してる人になりたいです。

このアーティストの関連記事
休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻