異国の人も口ずさむ切ない詞と親しみのあるメロディ
──先程話にも出てきましたが、普段は渋谷のRuby Roomを拠点にライブ活動されてますね。最初、毎週火曜に行われてるオープンマイクへ出演され始めたのがきっかけとか? この経緯は?
内山:友達のバンドがRuby Roomでワンマンやるから観に行ったのが最初です。PUBみたいなところで、今まで普通のライブハウスしか出た事なかったから軽くショックを受けましたね。あとRuby Roomは機材も古い、狭い、汚いところなんだけど、何か凄く温かくて、お客さんも海外の方が多くて、オープンマイクだったらお金もかからないし、ちょうど自分たちが拠点となる場所を探してる時だったから。
──お客さんが海外の方も多いみたいですが、その辺どうですか?
内山:最初、凄い不安だったんですよね。言葉の壁っていうのが、MCも日本語だったし。
高橋:お客さんも掴めない状況で…それでもとにかく覚えて貰いたくてCDを無料で配ったんです。それを続けていたらライブでだんだんお客さんも一緒に歌ってくれるという環境が出来てきて、海外の方がハグしてくれたりとかコミュニケーションがとれるようになりましたね。
──海外の方が一緒に歌ってくれるって凄いですね。
内山:そうですね、凄く嬉しいです。意味はわかってないでしょうけど(笑)。でも下手に英語の歌を歌っても、きっと伝わらないと思うんですよ。
高橋:その分、見る目が厳しくなるでしょうしね。
内山:自分の言葉で歌ったときの顔の表情とかで言いたい事は伝わるんだなって、やり続けてきてわかったというか。
──地方の人たちはこれからバンキンガールを知る人が多いと思うんですが、自分たちの持ち味とかをお話ししてもらえますか。
内山:歌詞は、切ない言葉とかが多かったりするんですが、サウンドはポップに仕上がっているので聴いたら明日頑張ろうって気持ちになってもらえる作品だと思ってます。そういうところは大切にしてますね。
高橋:進ちゃんの人間性がよく出てますね。
──内山さんだから書けるというような?
高橋:この年だから書けるっていうのもありますね。この辺がリアルなんじゃないかなって。
内山:あとは自分たちの中では、ライブバンドって意識が高いので聴いてライブに来てくれたらCDとのギャップも楽しめるんじゃないかなって思いますね。
小俣:CDは温かいものを意識した音作りをしたんです。ライブは激しいんで、切ない詞に激しさだったりポップだったりするサウンドが絡んできた時のギャップを楽しんでくれたらなって思いますね。俺らがやりたい、表現しようとしてることがよりわかるんじゃないかなって。
高橋:やっぱり詞とかメロディがいいんじゃないかと思いますよ。女の子が「詞が素敵」って言ってくれたりするんで、実は口説く時に使ったりしてるんですけど…(笑)。
内山:おいおい。
高橋:ま、らしくないって言ってバレるんですけどね(笑)。俺らの曲って聴けば聴くほど癖になる、いつの間にか覚えちゃったという雰囲気のある曲ばっかりなので、何回も聴いてライブに来て欲しいなって思いますね。ボディーブローのような感じで聴いてね。そういう曲に注目して下さい。
内山:詞自体はストレートですけどね、飾らない感じが一番いいんですよ(笑)。