復活ライヴはギミックなしで行きます
──当時の新宿ロフトにはどんなイメージを抱いていましたか?
ZAZIE:ロフトは自分のバンド人生の中では良い思い出しかなくて、そこでまたやらせて頂けることは凄く嬉しいんですよ。ただ、あの場所じゃないということだけは残念ですけど、同じ新宿ロフトに変わりはないですから。
──ソノシート『Cry/Banshee』を無料配布したのも、YBO2と共演したロフトでしたよね('85年8月1日、2日『SUMMER APOCALYPSE・ガラクティックハイパーマーケット 4thアクティヴ』)。
ZAZIE:そうですね。自分が聴いてきたアーティストの方が必ず出演されていたので、その同じ舞台に立てたのは自分のひとつの夢が叶ったというか、凄く嬉しかったというのは記憶に残り続けていますね。
──あと、SODOMは屋根裏に出演されていたイメージも強いですね。
ZAZIE:ロフトでやらせて頂くようになる前までは、屋根裏だったんですよ。屋根裏ではパンクをやっていて、インダストリアルな方向に移ってきた頃がロフトだったんです。
──そんなロフトでの復活ライヴに向けてリハも大詰めだと思うんですが、順調ですか?
ZAZIE:はい、お陰様で。
──ライヴではかつてのナンバーを再現されたりは…。
ZAZIE:もちろんやります。
──新曲も何曲か披露されますか?
ZAZIE:そうですね。ただ、過去のナンバーのリミックスというか音作りをしていると、結局新曲になっちゃうんですよ(笑)。そうじゃないものももちろんあるんですけどね。だから厳密に言うと半分は完全に新曲で、半分は過去の焼き直しではあるんですけど、そのまた半分がどう聴いても過去の曲には聴こえないだろう、っていうものもあって。展開やコードは全て一緒ではあるんですけどね。
──ゲストにはdipが出演しますが、どういった繋がりなんですか?
ZAZIE:dipのメンバーで唯一面識あるのがヤマジ(カズヒデ)さんなんですけど、彼は当時SODOMのライヴを観に来てくれたお客さんの一人として知っていたという感じなんですかね。当日ゲスト出演して下さるアーティストの方達には堅苦しい感じではなく、ちょっと華を添えてもらう感じで、「1曲唄うよ」くらいの軽い気持ちでやって欲しいと思って声を掛けた次第です。
──新生SODOMとして音源の準備もしているんですか?
ZAZIE:気持ちは幾らでもあるんですけどね。音源もかつてはアナログでしたけど、今は携帯音楽プレイヤーに曲を一杯詰め込んで持ち歩けるような、あの頃からすれば考えられないような時代になっているし、リリースにしても当時はインディーかメジャーかくらいしかなかったけど、今はいろんな方法があるでしょうし。やっぱり音はちゃんと作品として残したいとは思っていますけど、具体的にどこから出すかはこれから考えていきたいですね。
──最後に、2月18日のライヴに来るオーディエンスにメッセージを。
ZAZIE:僕らもロフトに行くのが十何年か振りで、新しいロフトに来たことがないお客さんもいると思うし、年齢層も高くなると思うんですけど、いろんな意味で期待して頂きたいですね。ギミックなしで行きますんで。
──若い世代にも是非聴いて欲しいですよね。
ZAZIE:若い人達が聴いても、絶対に喜んでもらえる自信はありますよ。SODOMという記号は常に時代の「現在」、そして「未来」を疾走し続けますから…。この日を機会として、バンドを続けていくことに意義があると個人的には思っています。