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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】LOOPUS(2004年12月号)- 他のバンドと同じ事をやるのはイヤなんだよね

他のバンドと同じ事をやるのはイヤなんだよね

2004.12.01

宙也率いるLOOPUSが実に二年ぶりとなるニューアルバム「FOUR」を完成させた。直前のメンバーチェンジを乗り越えて制作された今作は、今まで以上にアナログ感、ロック感を全面 に押し出した内容となった。メンバー"四人"となって再始動したLOOPUSの現在を聞いた。(interview : 北村ヂン)

もっと自然に音楽をやれるようになった

──今回のアルバム「FOUR」ですけど、この「FOUR」というタイトルはLOOPUSとして四枚目のアルバムとなるっていう所からつけられているんですか。
 
宙也:まあ、確かに四枚目のアルバムという意味で「FOUR」とつけた部分もありますね。
 
──ただ、今までのアルバムは「ONE」「TWO」「THREE」…みたいなタイトルではなかったわけですけど、今回敢えて「FOUR」というタイトルを付けたのには、何か「4」という数字に意味があるんでしょうか。
 
宙也:四枚目のアルバムという意味以上に、他に色々と「4」という数字に縁があったんですよね。確かにLOOPUSとしては四枚目なんですけど、それ以前にも一枚出しているんで…。
 
──ああ、LOOPUSの前に宙也さんのソロ名義でのアルバム(「zero db」)も出してますもんね。
 
宙也:あれはソロ名義だったんだけど、メンバー的に見ると、もう今のメンバーが揃っていたからね。
 
──では、それ以外の「4」とは何があったんですか。
 
宙也:今年が2004年だったりっていうのもあるし…。でも、なにより大きいのは、今年になってキーボードのD.I.Eが抜けてメンバーが4人になったっていうことですね。これからは、この4人でLOOPUSをやっていくぞ、という宣言的な意味が大きいですね。今の4人っていうのは本当に最初からずっと長いこと一緒にやってきてるメンバーなんで。
 
──メンバーチェンジを逆に弾みにして今回のアルバムの制作に当たったんですね。
 
宙也:そうですね。以前にもツインギターの5人編成でやっていた時に、そのギターが一人抜けた事があったんですけど、その時には結構色々と悩んだりしたんですよ。LOOPUSにとって初めてのメンバーチェンジでもあったんで、これからこのままバンドを続けて行けるのか…とか。その時にはメンバー内でもかなり話し合ったりしたんですけど、今回のメンバーチェンジに関してはゴチャゴチャ話し合うこともなく、すんなりメンバー全員が一致して「やろう」という事になったんですよ。それで、4人になった今のLOOPUSというのを早く形にしてみんなに聴かせたいと思って、すぐにレコーディングに入ったんですよね。
 
──なるほど、レコーディングはいつごろ行ったんですか。
 
宙也:抜けるのが決まってから本当にすぐだったんで、6月くらいですね。
 
──あ、随分早かったんですね。どうしてそれから発売までにこんなに間が空いたんですか。
 
宙也:とにかくあの時の、テンションの高いバンドの状態を音源にしたくって、とりあえず録り始めちゃったんですよ。ただ、その段階ではまだどこのレーベルから出すかとか、何にも決まっていない状態だったんですね。だからそれが決まるまでに時間がかかってしまったという感じですね。最初はCD-Rで作って、会場限定みたいな感じで出すっていうのでもいいんじゃないかっていう話もあったんだけど、出来ればもっとちゃんとした形で聴いてもらいたかったんで。まあ今回こういう形で出すことが出来て本当に嬉しいですね。
 
──テンションの高い状態を音源に詰め込むことが出来たという感じですね。
 
宙也:メンバーチェンジがあったことで、逆にメンバーそれぞれが色々な物を吹っ切れたような気がするんですよ。今までキーボードがいて五人編成でやって来ていたのが、キーボードが抜けたことによってギター、ベース、ドラム、ボーカルというロックバンドの最小単位 になったこともあるし。
 
──やはり楽器の数が変わった事によって、アレンジ面だったり音作りだったりというものも変わったと思いますが。
 
宙也:音数が少なくなったことによって、全体的な印象としてはシンプルになっているとは思いますね。今までの音源では、デジタル的なサウンドが入っていたり、ギターを重ねたりと、作り込んだ音作りが多かったんですが、今回はその辺も取っ払って。もちろん、それによって音が薄くなってしまうんじゃなくって、それぞれの楽器がちょっとずつ厚みを増していってるとは思いますが。
 
──確かに今回は非常にロック感というものが強く出たアルバムになっていると思いました。宙也さんって昔からニューウェーブというイメージが強かったと思いますが、それが今回原点であるロック的な物に回帰しているのは何故なんでしょうか?
 
宙也:ニューウェーブっていうのは一番最初に強く影響を受けて、意識してきた物でもあるので、今でも当然自分の中で大きな部分を占めているとは思います。ただ昔は、常に新しいこと、新しいことってやっていかなくちゃいけない…っていう意識があったんですが、もう音楽を長いことやって来て、オレも40才を越えたし、そういう変な焦りみたいな物はなくなってきて、もっと自然に音楽をやれるようになったんじゃないかとは思いますね。
 
──もちろん今回に関しても新しくない、という意味ではないですけどね。いわゆるロックの臭いを持ちながらも、やはりLOOPUSならではの独特な世界観が出ていますから。
 
宙也:まあ、それは昔からそうなんだけど、他の人、他のバンドと同じ事をやるのはイヤなんだよね。
 
──確かに宙也さんは、アレルギー、De+LAX、LOOPUSと、常にその時々の主流派からはちょっとズレた音楽をやってきていますからね。
 
宙也:その時に流行っているものとは、ちょっと違う事をやってきたとは思いますね。
 
──宙也さんはその時々に、それぞれ代表的なバンドを持っているんですけど、そのどれもが宙也の○○とか、元○○の宙也が…と言われるんじゃなくて、ちゃんと独立したバンドとして成立していますよね。
 
宙也:ああ。特にDe+LAXとLOOPUSなんかは、活動が重なっていた時期もあるので、その辺を意識して分けていた時もあったんだけど、今は意識しなくても、そのバンドでやればそのバンドの音が出せるようになっていますね。オレはやっぱり、バンドっていうものが好きなんで、何でも自分の思い通 りに作りたいというよりは、バンドをやることによって他のメンバーの個性が取り入れられて、自分自身も影響を受けて、メンバーもお互いに影響を受け合って…っていうのが楽しいんですよね。一緒にやるメンバーが変わることによって、自分も変えられていくのを楽しんでいるんですよ。例えば、すごい個性を持っているボーカリストって、どのバンドに入っても、どの曲を歌っても、その人のイメージが色濃く出てくると思うんですけど、オレの場合はそういうのとはちょっと違うんだと思います。
 
──もちろん、それぞれのバンドの中での宙也さんのキャラクターっていうのは大きいんですけどね。
 

本当に奇跡的な事

──今回のアルバムに関して一言お願いします。
 
宙也:今の、こういう時代に、こんな風にCDを出せるなんて事自体が奇跡的だし、バンドをこんなに長い間続けられてきたっていうことも本当に奇跡的な事だと思いますね。本当に有り難いことだと思ってます。是非多くの人に聴いてもらいたいです。
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