もういいじゃん、俺らは作りたいモノを作れば
──今の若いバンドの中で、自分たちはどういう存在として捉えてる?
KOBA:結構、被害妄想が酷いから、多分、若い子たちにはエバリくさってるだけのバンドって。
──それはないよ!
KOBA:そういうこと、訊きたいんじゃないの?(笑)
INUI:でもまぁ、周りはそう思ってる(笑)。
KOBA:正直、楽曲とかそういうので、あんまり求められてないなっていうのがあって。僕らを聴いてきてくれた子がバンドをやり始めて、その子が「企画に出て下さい』って言って呼ばれて出てたりしてたんだけど、やっぱり、その子たちを観に来てるお客さんにはアピール出来ないんだよね。僕らもアウェイでライヴを演るわけで、向こうも初めて観るじゃないスか。其処に対して何も生まれないライヴが凄い、多くて。それが何がいけないのか判らないし、判れば今でも出るけど、だから結局、そういうライヴはあんまり出ないようにしようって。それでまた、自分らの企画を始めようっていうことになって。やっぱり、僕は所詮、流行りで音楽を聴いてる人がほとんどだと思うし、哀しいけど、そういう人たちがそういうモノを動かしてると思ってて、そういうところには10年やってきてアピール出来なかったわけだから、“もういいじゃん、俺らは作りたいモノを作れば”ってなってすげぇ楽になったから。だから、これを出したことによってどうなるかとかもう、出してもらって悪いけど求めてないし。
INUI:青春パンクとかっていうのが今、あって、そういうのが流行ってんのかどうか知らないけど、そういうのとはもう、絶対に違う。青春はもう終わってるから、俺たち、30歳で(笑)。オヤジがやってるパンク・ロック、でも自分らが学生の頃に聴いてて“格好良いな”って思ったモノを自分らなりに消化して出してるから、聴いて『格好悪いじゃん』って言われたらもう、それはそれだと思うし。自分らが良いと思ってるから良いんじゃないかなぁ? 若い子にどう思われたいとか、最近はないかな。だから、さっきの小林君(KOBA)の話じゃないけど、自分らの企画をやりだして、昔から…と言ったら失礼だけど、メロコアのシーンの人たちとか、自分らが好きなバンドの人たちを呼んで、自分らが刺激になるような企画をやっていけたら良いかなっていうぐらいかな。…だって勝てないもん、20歳くらいの奴に(笑)。
KOBA:喧嘩は勝てるだろ?
INUI:喧嘩は絶対、負ける気しないけど(笑)。
KOBA:だから多分、面倒臭いって思われてるんだよ。向こうも思ってるよ、動員とか楽曲では勝ってるけど、腕っ節では負けてるって(笑)。
INUI:経験値とか堂々たるステージとかは、本当に自信があるっていうか。もう、10年やってきてるから、流石にそこは自信持ってやってないと何も残らないんで(笑)。
KOBA:まとまったね。
INUI:まとまったね。
KOBA:今のシーンの自分らの位置が上手く言えたね(笑)。
信頼はしてるけど、信用はしてない(笑)
──さっきから何度も話に出てるけど、今年で結成10年なんだよね。10年を振り返ってみてどう、早かった? 長かった?
KOBA:僕は早いスね。昨日のことのようです。
──あ、ホント?
KOBA:ハイ。
INUI:マジで、あっという間だね。俺も入って8年になるけど。
KOBA:ほとんど覚えてないでしょ、真面目にやってないから。
INUI:だって8年って言ったらアナタ、小学校1年から中2ですよ! それぐらいやってるんだから、経験値とかは負けるつもりはないっていう(笑)」。
KOBA:そこだけ声を大にして言えるよな(笑)。
INUI:そこだけはもう、本当に。
KOBA:そこだけしかないもんな。
INUI:しぶとさ! しぶとさには自信がある。
──INUI君が入ってからの8年間は、一度もメンバー・チェンジがないでしょう。それって、メンバー間の信頼とかが強いから?
KOBA:それはない(笑)。
──居心地が良いって感じ?
KOBA:うん、それは凄いある。
INUI:ある!(笑)
KOBA:居心地は良いけど、信頼はないな。
IINUI:いや、違うな。信頼はしてるけど、信用はしてない(笑)。
KOBA:アハハハハ!
──でも、凄い仲良いよね。
INUI:そうだね、他で10年やってるバンドとかあんまり知らないけど、他に比べたら破格に仲は良いと思うね。
──うんうん。じゃ、結成当初に作った曲を今、改めて聴き直したりした時って、どういう印象がある?
KOBA:あ~、聴かないからなぁ」。
INUI:聴かない。ライヴで演ろうぜっていう時に、思い出す為に聴くぐらいで。実際これ(『THE GREAT ESCAPE』)ももう、全然聴いてないもん。
──えっ、マジで!?
INUI:いや、出来上がった当初は結構、聴いたけど。
KOBA:ホントに~?
INUI:うん、今はもう聴かなくなっちゃったね。レコーディングして詰めてやってて、身体がもう覚えてるから。聴く必要がないというか。
KOBA:聴く必要がない!(笑)
INUI:“聴く必要はねぇぜ”って書いといて(笑)。
KOBA:そしたら駄目じゃん、誰も買わねぇじゃん。
INUI:違う違う、俺がね。“皆は聴く必要があるぜ”って書いといて(笑)。
──判った(笑)。じゃ、最後に10年目を迎えた今、今後の目標があったら教えて。
KOBA:目標を立ててたらもうねぇ、実現してないと駄 目じゃないですか(笑)。
──あ、結成当時には目標を立ててたの?
KOBA:(小声で)立ててない(笑)。こんなになると思わなかったから。
──あ、そうなの?
KOBA:うん、だってもう、全然遊びでやってたもんなぁ。
INUI:うん。
KOBA:その延長でやってるだけなんで。だからあと20~30年は続けようと思いますね。それが目標ですね。
INUI:何処までやれるかっていうのは目標かもしれないね。
KOBA:尚かつ、売れてようが売れてなかろうが、1年に1回、絶対にワンマンを演ってやりますね!















