とりあえず今はこれが一番楽しいんで
──今回、なんでタイガーホールから出すことになったんですか。
江島:ISHIKAWAさんから誘われたんですよ。
ISHIKAWA(TIGER HOLE):ナンパしました(笑)。
江島:最初面識はなかったんですけど、NOT REBOUNDのライブを観に行った時にたまたま会って、その時にデモCDを渡したら後日電話がかかって来たんですよね。
ISHIKAWA:うん、すっげー良かったんだよ。でもねぇ~…。
並木:なんですか! でもねぇ~って(笑)。
──フルアルバムとしては最初の作品になりますけど、出来はどうですか。
並木:いいものが出来たと思いますよ。もう精一杯、今の自分たちですって感じですね。
ISHIKAWA:最初はもうちょっと曲を入れようとか話してたんだけどね。…でも納期が来ちゃったから(笑)。
──間に合わなかったんですか(笑)。アルバムに入ってるのは今までライブでやってた曲なんですか。
並木:大体新曲ですね。去年の8月にライブ会場限定で1000枚CDを出したんですけど、その中から何曲かは入ってますけど。
──入りきらなかった曲っていうのは、作ったけど入れなかったのか、作るのが間に合わなかったのか、どっちなんですか。
江島:間に合わなかったというか…、作ったは作ったけど「う~ん…」っていう感じですね。
並木:入れようと思えば入れられたけど、あえて入れなかったんですよ。
──その曲はレコーディングもしてないんですか。
江島:してないですね、曲作りの段階でボツにしちゃったんで。プリプロの前くらいの段階では15曲くらいにしようと思ってたんですけど、最終的には10曲にして。いい感じでシェイプアップしたって感じですね。
ISHIKAWA:うまいこと言ったね。
──あんまり長くても聴きづらいですからね。無理矢理詰め込むよりは…と。
並木:基本的にあんまり長い曲っていうのがないですからね。
ISHIKAWA:でも、らしいよね。別に、いずれ長い曲がやりたくなったらやるんだろうし。ショートチューンじゃなきゃジュニモンじゃない、とかそういう変なこだわりは持ってないでしょ。
並木:ありませんね。でも、とりあえず今はこれが一番楽しいんで、こういう風になっているっていう感じですね。
──曲順とかアルバムのタイトルっていうのはあっさりと決まったんですか。
並木:イヤ、結構悩みましたね。
──じゃあ、まずタイトル曲(「DON'T BE SATISFIED」)がありきで進んでいったっていうわけではないんですね。
並木:そうですね。でもまあ、新曲の中ではこの曲が一番最初に出来てて、自分たちが思っている事や、アルバム全体を通 しての意味的にもピッタリくるかなと思ってタイトル曲にしたんですよ。
──PVは「BASE BALL GAME」で作られてますけど、どうしてタイトル曲じゃなかったんですか。
並木:この曲はボクらの原点なんですよね。若かりし頃に三人とも少年野球をやってたんですよ。それで「Jr.MONSTER」っていうバンド名も江島とKEVがいたチームの名前から取ってるんですよね。
江島:「Jr.MONSTERS」っていう野球チームだったんですけど。
──小学校の頃ですよね!? 頭おかしいチーム名ですね(笑)。
江島:「MONSTERS」っていう大人の草野球チームがあって、そこの選手の子供達がやっているのが「Jr.MONSTERS」だったんですよ。
並木:ちなみに自分のチームは武蔵ライオンズだったんですけど(笑)。…その頃の思い出をPVにしたんですよね。
江島:そういう意味で、本当に原点ですね。
──もちろんその頃はこういう音楽は聴いていなかったわけですよね。
江島:トップテンや夜ヒットは毎週欠かさず聴いてましたけどね。
──そこからどうしてバンドになったんですか。普通だったら「一緒に甲子園を目指そうぜ!」とかなりそうなのに…。
江島:高校入って硬球が怖かったから…。
並木:自分の所は野球部がなかったんですよね。
ISHIKAWA:そんな学校あるんだ!?
──それで野球はあきらめてロックに走ったと…。この三人でのバンドっていうのはいつ頃から始まったんですか。
並木:四年前ですね。
江島:元々、KEVとオレと別のギターでJr.MONSTERをやってたんですけど、そのギターが抜けて…。
並木:(KEVと)バイトが一緒だったんですけど、そこで誘われたんですよね。バイト先では最初、ホントに一言も口をきかなかったんですけどね(笑)。
──何のバイトだったんですか。
並木:排水管の清掃です。
ISHIKAWA:(笑) 似合うなぁ~。
江島:元々はオレもやってたんですけど「やってらんねーよ、こんなの」って、いち早く辞めて運送屋に逃げて、それから入ってきたのが並木だったんですよね。
並木:それでバイトの飲み会みたいのがあって。そこでたまたま対面に座ったんですけど、その時に「ギターがいなくてバンドが止まってる」っていう話になって。その頃、自分は自分で別 のバンドをやってたんですけど、そっちも全然活動してなかったんですよ。そのバンドはみんな仕事してたんで、忙しくてなかなかライブもできなくって。だから「みんなで仕事辞めて、本格的にバンドをやっていこうよ!」とか言ってたのに、実際に辞めたのは自分だけだったという…。
ISHIKAWA:ああー、そういう仕事との葛藤っていうのがあるんだね。
並木:仕事を辞める時に「世界一のバンドマンになります!」とか言って辞めたくせに、バンドが活動休止しちゃって…恥ずかしかったですね。だからKEVから誘われて、まあやってみようかなと。…それから地元のジョナサンで二人の面接を受けて入ったんですよね。
──面接なんてやったんですね。
江島:KEVが誘ってきたんだから、二人はもう結構仲いいのかなと思ってたら、全然話さないんですよ(笑)。…しょうがないからオレが間に入って色々しゃべって。
並木:人見知りなんで…。
KEV:バイトでは黙々と排水管の掃除してましたから(笑)。
──並木さんが間に入ってやっとコミュニケーション取れるようになったと。
並木:ジュニモンのおかげでKEVと話せるようになったんでよかったですよ(笑)。
──なんで、そんな話したこともないような人を誘ったんですか。
KEV:インスピ(笑)。
並木:話したことのない人って気になるじゃないですか。KEVはバイトの中で唯一話した事がない人だったんで。
ISHIKAWA:それって人見知りとはまた違うんじゃないの!?(笑)
並木:内心はすごく気になってたんですけどね。
江島:面接をやった後、KEVと話したんだけど、違うバンドをやってる知り合いのギターを引っ張ってくるより、全く知らないまっさらなヤツを入れて新しく一から始めた方が面白いよねって。それで決めたんですよね。
お前が「ボーカルやれ」とまで言われてたし
──アルバムの話に戻りましょうか。レコーディングはいつ頃やったんですか。
江島:二月から三月頭くらいですね。 並木 仕事もあるんで飛び飛びで。全部で八日間くらいですね。
──レコーディングはもう何度もやられてますから、作業自体はスムーズだったんじゃないですか。
並木:…イヤ、そうでもなかったですね。
ISHIKAWA:前の音源の延長線上で作るっていうんだったら簡単なんだろうけど、毎回コンセプトって違ってくるわけだからね。結構、感情を出すのに一苦労してたなっていう感じは受けたね。
並木:常に前作よりもいいものっていうのを自分たちでも求めるし、でもあんまり極端に変わり過ぎてもダメだし。そこら辺のバランスみたいなものが難しかったですね。
江島:まあ、そういう事も含めて「今の自分たち」っていうのが出てるとは思いますけどね。
──あの奇声をあげてるのは誰なんですか。
並木:…(手を挙げる)普段から色々溜まってるんですよ…。
江島:そしてKEVはエンジェルボイス担当だからね。妙に綺麗な声なんだよ。
並木:エンジニアさんに一番歌が上手いって言われてたからね。
KEV:音程が一番しっかりしてるって(笑)。
並木:お前が「ボーカルやれ」とまで言われてたし。
ISHIKAWA:最初のミックスの段階では(KEVの声が)かなりでっかく出てたからね。
──エンジニアさんに、そこまで気に入られてたんですね。
江島:いくらなんでもでかすぎだよって(笑)。
──歌詞は全部英語ですけど、聴いてた音楽って言うのは洋楽中心だったんですか。
江島:イヤ、別にそういうわけじゃないんですけど、こういう音楽をやりたいなって思ったきっかけが、NOFXだったりGREEN DAYだったりだったんで。もちろん歌詞は英語じゃないですか、そういうのが格好いいと思ってるんで、自然と英語でやるようになったんですよね。まあそこまで深く考えてなかったですけどね。
並木:普段から日本語の曲でも英語の曲でも、区別 なく聴いてますからね。
──ただ、英語詞で歌ってはいるけど、なんか日本臭い感じは漂ってますよね。泥臭いというか。
並木:メロディーとかのせいなんですかね。
江島:まあ、いわゆるメロコアとか、そういうものとはちょっと違いますよね。
並木:もちろん、そういうのも好きですけど、同時にメタルとかも大好きですからね。
ISHIKAWA:ああー。メタルは入ってるよね。
──それじゃ、最後にレコ発ツアーへ向けての意気込みを。
KEV:とりあえず結構今回久しぶりのツアーなんで緊張してますね。
並木:一回一回、ファイナルのつもりでやります!
江島:精一杯楽しんでロックして来ます。















