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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】ガガーリン(2004年3月号)- 熊本発、鍵盤3ピースバンドが奏でる甘く切ないラヴソング

熊本発、鍵盤3ピースバンドが奏でる甘く切ないラヴソング

2004.03.25

 
昨年、ガガーリンの音楽と衝撃的な出会いを果 たし、それ以来すっかり私は彼らの大ファン。1stマキシ・シングル『さよならフリーダム』を繰り返し繰り返し何度聴いたことか...。  そして、待ちに待ったミニ・アルバム『めばえ』も何度も何度も聴かせて頂きました。こんなにニンマリさせてくれるバンドはそういないです。そして、温度を感じさせてくれます。どうやら私は人間味溢れる優しい音楽が好きみたいです。(interview:Hiroko Higuchi)

とにかく良い曲を詰め込んだ1枚にしたかった

——自己紹介をしてもらいたいのですが、最近ハマっていることなどあったら一言添えてお願いします。

野間:ヴォーカル&ピアノを担当しております野間康介と申します。最近は健康食品にかなり凝っています。

橋本:ベースを弾いております橋本大介と言います。長距離運転が大好きです。

井戸:ドラムを叩いております井戸篤志と申します。宜しく御願い致します。大学生です。今年、卒業します。今、大変です(笑)。

野間:僕も大学卒業かかっていますよ…。

——えっ?本当ですか?何年生ですか?

野間:7年生です。

一同:(爆笑)

——学生が2人いるってことですか? いつもはるばる熊本から東京へライヴに来るのは大変なことですよね。東京に住みたいなぁというのはないですか?

野間:多少ありますよね…(皆で確認し合う)。

——実際、熊本から東京まで車で来る際にどれくらい時間が掛かるのですか?

野間:最短記録は13時間30分というのがあります。

——えっー!! 凄い!!

野間:あっ、でも掛かる時は20時間は掛かりますよね。

——もちろん休み休みで来られますよね?

野間:13時間30分の時はトイレで降りたくらいですかね。3回だけ。

——ちなみにドライバーは誰なんですか?

野間:橋本と野間ですかね。でも、ほとんど橋本がやりますね。

——ベースの方が進んで運転するのは珍しいですよね。私の周りはドラムが運転することが多いです。

一同:そうなんですよね…(笑)。

——ガガーリンのドラマーさんはその辺りどうなんですか?

井戸:ペーパードライバーなんですよ(笑)。

——私は車で地方へ行く時は必ずオプションを付けて行くのですが(知る人は知る)、皆さんは何か付けてますか?

野間:最初はよく付けていましたが、最近は寝る場所を確保するということで、牧ノ原パーキングエリアに寄ります。そのパーキングエリアのおかげで即帰りが出来るようになったんですよ。ここで2~3時間寝るだけでも大分違いますから。

——パーキングエリアと来たら、自分の中では御飯なんです。御飯、美味しいですよね…。ちなみに定番は豚汁定食なんですよ~。

橋本:名古屋にある、凄く小さなパーキングエリアで販売しているカツ丼が凄く美味しい。

——こう何度も熊本からいろんな所へ行くと詳しくもなりますよね(笑)。そんなガガーリンさんが2枚目の作品をリリースする訳ですが、凄く良い作品ですね。本当に何度も何度も聴いていますよ。ヤバイ!!

一同:ありがとうございます。

——1曲目からやられてしまって…。全体的にキラキラしているというか、元気になれるような印象を受けました。今回は全体的にどんな作品にしようと思ってこの6曲が入ったんですか?

野間:とりあえず、良い曲を詰め込んだ1枚にしたくって。コンセプトも後付けなもので。『めばえ』というタイトルが付いているんですけど、それも後付けで。とりあえず、今自分達が良い曲だと思えるものを詰め込んでみたら「こうした繋がりがあったんだね」という感じでタイトルを付けたんです。

——これらの楽曲は以前から温めてきたものなんですか?

野間:かなり新しい曲ですね。レコーディングの直前までメロディも詞もなかったくらい。結局、プリプロ段階まで終了しなかった曲もありましたからね。3曲目の「交差点」という曲はライヴではまだ1回もやったことがないんですよ。レコーディングでしかやっていない曲で。2曲目の「星めぐり」もかなり新しい曲ですね。

——今回の作品の途中にはピアノ・ソロが入っていますが、それがまた自分にとっては新鮮でした。

野間:あれはね、もう直球ですね。

——とにかく私の中では全てがヒットでして。最後6曲目の「プラネット☆ホーム」では泣きが入りますね。でも、悲しい感じじゃなく、温かい感じがして。とても人間味溢れる作品ですよね…。作詞とかいつもどんな時に出来上がるものなのですか?

野間:詞はですね、携帯で作ることが多いです。自分のアドレスにメールを送るんですよ。昨日も1曲の1番の部分が出来たりしたんですよ。あとは、家で作るぞ!って決め込んだりして。一気に1日で出来上がる感じではないんですよ。1曲に対して2~3ヶ月かかるんです。それがずっと同時進行で、7割完成の曲、2割完成の曲、4割完成の曲…みたいな。その気分になった時に、その曲を作っていくという…。ちょっとずつ、ちょっとずつ埋めていく作業をしていっています。

——作曲は後から出来るのですか?

野間:僕は曲から出来てくるんですよね。歌詞が出来上がる前に、オケは完璧に出来上がっていますね。メロディに乗る言葉と乗らない言葉があって。音階をたよりに、一番綺麗に聞かせる言葉を探すのに時間が掛かりますね。だから歌詞が一番難しいなぁと。

——今回この作品をレコーディングするにあたって、どのくらいの時間が掛かったのですか?

野間:プリプロからレコーディングまで入れると、2ヶ月くらいは掛かったんですよね。煮詰める作業は結構じっくりやって。録る作業はかなり早かったです。

めばえ

colla disc CLA-60012
1,300yen (tax in) / 2004.3.3 IN STORES

LIVE INFOライブ情報

<ガガーリン mini album『めばえ』発売記念ライヴ>
2004年4月14日(水)下北沢シェルター
ガガーリン / 音速ライン / Lucky13 / パウンチホイール
OPEN 18:30 / START 19:00
PRICE: advance-2,000yen / door-2,300yen(共にDRINK代別)
【info.】shimokitazawa SHELTER:03-3466-7430
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