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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】TEXACO LEATHER MAN(2003年5月号)- 東京ガレージ・シーン創世記最後の大物バンド、 結成15年目にして遂に待望のファースト・アルバムを発表!!

東京ガレージ・シーン創世記最後の大物バンド、 結成15年目にして遂に待望のファースト・アルバムを発表!!

2003.05.01

濃厚な伯爵のワキガに悶死!?

──今度のアルバムには既発のコンピ盤収録曲やシングル曲も入っていて集大成的な感じもあるんですけど、音だけを抽出して聴くと、今時真っ当すぎるくらいストレートなガレージ・サウンドだという気がしたんですよ。

オオサマ:それはうれしい意見ですね。確かに、意図的に難解なものにはなってないですよね。

モッコス:初めは何回か変わったけど、それよりは普通にやったほうが今は恰好いいんじゃねェの? と。俺たちの場合はね。

オオサマ:そう。皆、“ヘンなこと考えてんじゃねェの?”っていう先入観から入るからヘンな評価になっちゃうんだよ。

──恐らくテキサコの破天荒なライヴのイメージが邪魔するんでしょうけど、何の先入観もなしにこのアルバムを聴けば、意外にオーソドックスかつストレートな鳴りがよく判ると思うんですよ。

オオサマ:うん。曲の構成自体はただの3コードとかワンコードだから。

モッコス:そうだよね。エフェクトとかファズとかいろんなものをやってミックスしたらヘンになっちゃって、そこからマニアックな部分を削っていったところもある。音のほうで余りミョーなことをしないで、ちゃんと聴けるものを作ったほうがいいかなぁと思ったんだよね。ただ、次作るとしたら全然違うアプローチをするかもな。音的にガレージっていう感じになるかどうかは判らないね。ホントに好きなものが出来ればいいって思うんだよ。バンドをやるのって、普段聴いてるものより恰好いいのが出来そうだなっていうところで、それを追求してるわけだから。

──愚問かもしれませんが、GUITAR WOLFやMAD3とか、当時同じシーンを形作っていた面 々が次々と表舞台へ上がっていくことに焦りはなかったですか?

オオサマ:全ッ然ないよね。

モッコス:当時は仕事の鬼でそれどころじゃなかった。とにかく「食いっぱぐれるな!」っていう(笑)。趣味は趣味としてほっといてくれっていう感じ。それこそもう何度も“ホビー感覚”って言われた(笑)。ライヴは基本的に好きだけど、ホビーとはまた違う。人が関ってるし。

──ライヴで一番主眼を置く部分は?

モッコス:やっぱ“バカ”だねェ。バカだけど恰好いいな、っていう。

──それは十二分に伝わってますよ。

モッコス:だったら成功だな。やっぱ単純に、ライヴに2~3,000円払うわけじゃない? で、4、5バンド出て、500円分くらいはちゃんと見せなきゃな、みたいな。そうでないとやる意味もないし。あと、“客より手前”ってふうに俺は思うね。そのライヴで何個、ちゃんと手前に自分の思ったことが出せてるか。それで感じる奴は感じるだろうし、感じない奴は感じないだろうし。それが出てなかったらダメだよね。

──今回、レコ発ツアーみたいなものはないんですか?

オオサマ:ツアー? あれば行きたいですけどね。

モッコス:俺は仕事第一だからね(笑)。ま、アルバム自体が15年かかったんで、出してすぐにポンポンポンとツアーを廻らなくても、“あ、行けそう”って時にやりたいね。来年になるか、今年中に行けるか判らないけど。来年行っても、絶対に“レコ発ツアー”ってタイトル付けて(笑)。

オオサマ:それいいねェ! レコ発10年くらいずっとやる、みたいな。

──その前にとりあえずはシェルターでレコ発がありますが。

モッコス:ま、その日はできるだけ仕事を早く終わらせるよ(笑)。

──これまで発表した曲を全部演るとかどうですか?

モッコス:瞬発力だからね、ライヴは。長く演ろうと思えば演れないことはないだろうけど、煮詰まってくるんだもんな、俺ら。だから、前に5曲だけしか演らなかった時は凄い充実してたよね。客以前に、俺たちがどのくらい集中できるかってことが大事。長くはしたいけど、ライヴのあのテンションで10曲やったら客もお腹一杯だよ。

オオサマ:10曲やっても30分。アンコールやって33分くらい。でもゆっくり出てくるから全部で50分くらいかな(笑)。

モッコス:だってさ、もう1曲目で俺、失神寸前になるから、それからずっと地獄なわけじゃん? ホントに死ぬ から。

──いやいや、「来て損はさせませんよ」くらいのこと言って煽らないと。

オオサマ:じゃあ…損はさせませんよ!

モッコス:言わなくていいよ!(笑) 思いっきし言わされてるじゃん。

──テキサコがゆっくり登場してきても、当日はNOVさんとATSUMIさんのDJもありますからね。

オオサマ:そうそう。BORISに2時間やってもらう? 俺ら10分で終了。

モッコス:自分たちのレコ発なのに、何か客が少なーくなってそうだよね。

──強引にまとめると、太く短く、いかに瞬発力で持っていくかの富豪ロックを堪能できる、と。

モッコス:まぁ、2人ともワキガだから…。

──はい?

オオサマ:男らしさを嗅ぎに来い! それいいね! 伯爵って何かワキガっぽい感じするもんね。

──確かに、シェルターの密閉された空間だとかなり臭いが充満するでしょうね。

モッコス:濃密な伯爵のワキの臭いを嗅ぎに来い! それでまとめて下さい。

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