Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】 THE PLAYMATES(2003年3月号)- 自転車<ギター

自転車<ギター

2003.03.01

前作「SWEETLY」も記憶に新しいザ・プレイメイツによる4thアルバム「LISTEN!」が 早くもリリースされた。前作のサウンド・メロディにプラスして、Vo.G山本聖が語る 「とびっきりポップなロックンロールをシンプルに演奏したい」という言葉の通 り、 シンプルながらも、楽曲の良さが全面に感じられる作品に仕上がった。3月21日に シェルターで行なわれる「LISTEN!」発売記念ライブを前に、新作について、そして ザ・プレイメイツ誕生秘話(?)など、全作詞・作曲を担当するVo.G.の山本聖に話 を聞いた。リリース記念企画・"LISTEN!を聴くための3曲"も実施! (interview:ワダフジコ)

自転車<ギター

──まずプレイメイツというバンドについて伺っていきたいと思うのですが、結成されたのはずいぶん前ですよね?

山本:はい。1993年です。

──もう10年。

山本:10年前です。

──東京でライブをやるようになったのはいつ頃からだったんですか?

山本:95年ですね。

──何かきっかけっていうのは?

山本:きっかけは、94年くらいにsnuffy smileっていう東京のレーベルがありまして、そこのコンピ レーションに入って。それが初音源だったんですけど、その関係やったかな?SAMANTHA'S FAVOURITEの尾崎さんとかと知り合いになって。で、尾崎さんのイベントに呼ばれたのが最初だっ た気がします。

──それでプレイメイツとしての1stアルバム「SHORT WAVE」をリリースしたのは96年?

山本:96年だったと思う。

──97年に2ndアルバム「SAD REFRAIN」が出て、02年に3rdアルバム「SWEETLY」が出たばか り。それで、今回のアルバムということで、リリースのスピードが上がってきたようなんですが、その 辺になにか変化はあったんですか?

山本:これはね、古閑社長が早くもう一枚出そうと言ったんで。命令だったんで。これは続けて出さ なきゃって(笑)。

──曲を作っていく上で「早くって言われても……」とは思わなかったですか?

山本:いや、僕は、多分言われないと何もしないんじゃないかと思うんですよね。

【杉山(K.O.G.A社員)、古閑社長に電話でその旨を伝えるふりをする】

──いいこときいたぞ、みたいな(笑)。そうなんですね。じゃ、やってと言われたら…

山本:あの、乗せられやすいんですね、きっと(笑)。

──一時期活動を休止されていましたが、気持ちの切り替えみたいなのがあったりしたのでしょうか?

山本:いや、ただまぁ段々ちょっとつまらなくなってきたんで。

──音楽から離れていることが?

山本:離れては……でもなかったんですけどね。バンドをやっているのがちょっと。でもその間もプロデュース(Grasses64/バニーズ/マフマフラー等々)とかしてましたし。何にもしてなかったわ けではないんですけどもね。

──山本さんが音楽をやり始めたのはいつ頃なんですか?

山本:最初はバンドではなかったんですけど、中学一年生の時にエレキギターを購入いたしまして。 僕、自転車がなかったんで質屋さんに自転車買いに行ったんですよ。親にお金をもらって質屋に 行ったら、レスポールのコピーモデルが置いてあって、そっち買っちゃったんです。

──自転車買いに行ったのに、買ったらギターだった(笑)。

山本:そうですね。

杉山:じゃ、その時質屋にレスポールがなかったら、もしかしたらプレイメイツは生まれてなかった、 かもしれない。

山本:かもしれないですよ。ギターなんて置いてなければ。

杉山:質屋に感謝ですよ、K.O.G.A Recordsは!!(笑)。

──じゃ、そこで手にして。

山本:で、僕がそうやって買うと中学の仲間達も買ったりするわけですよ。で、その何人かで僕の 部屋とかに集まってギャーンギャーンとか(鳴らして)。次はストーンズやるぞみたいな。

──練習会みたいですね。じゃ高校くらいに行くともっと活発に。

山本:そうですね。高校入ってすぐ、僕らの高校って4月に入学して6月に文化祭があったんです けど、もう6月に出ましたからね。新入生なのに新入生集めて。(校内の)オーディションとか通 っち ゃって(笑)。

──すごいですね(笑)。楽曲を作ろうという風になったのは?

山本:自分で歌をですか?中学くらいの時からね、なんとなくいろんなコードとかを組み合わせて 曲っぽいものを作ることは好きやったんですよ。うちにカラオケの機械がありまして、そのカラオケ に録音できるテープが二つあって。ダビング中にマイクで歌を入れると録音側に歌と伴奏が両方 一つにダビング出来る。それを利用してうまくギターの音をまず入れて、で、ギターをもう一回重ねて、そこにギターの音が二本入ってっていうのを延々繰り返して多重録音を一人でずっとやってた んですよ。今でいうMTRみたいな。

──もともとそういう作業っていうのが…。

山本:好きだったんでしょうね、そういうの。

──プレイメイツの曲は、メロディがキレイで、すごく自然に耳に入ってくるんですよ。だからそうい うのが積み重なっているのかな?と。

山本:そうなんですかね。あんまり奇はてらわないようにはしてますけどね。

──英詞じゃないですか。海外でライブをやられたことはないんですか?

山本:ないです。

──やりたいとは?

山本:いや(笑)、でもそろそろ自信も。去年ね、12月にNYでパワーポップのフェスティバルみた いなのがありまして、依頼が来たらしいんですけど、ちょっと仕事の関係で行けなくて。でも次同じ ようなことがあればぜひ参加してみたいですね。

──海外とかでやっても全然いいのにと。

山本:なんかファーストアルバムとかは海外でもリリースされているみたいです。スペインとアメリ カで。

休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻