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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】中込智子×倉山直樹(2002年12月号)-ロック好きのための特撮講座

ロック好きのための特撮講座

2002.12.01

幼い頃から大人になるまで、常に常に愛好しるわけじゃない。マニアとまでいかないかもしれない。でもでも自分のDNAに突き刺さっているのは確か! もうホントただ好きなのよ。ミュージシャンが特撮語って、何か化学反応があってもいいじゃない? だってこんなブッとんだ人たちが集まってくれるんだもの。ということで、「ロック好きのための特撮講座」イベントが誕生。お堅いかも? ヤーヤー。そんなこたぁありません「と、称する呑み会」ですから。そのイベントを記念として語ってもらいました、主催のご両人に。 (本文TEXT&INTERVIEW中込智子、リードのみ斉藤友里子)

ロック好きのための特撮講座

中込:まず、倉山さんとは99年に特撮主題歌&挿入歌オムニバス『特撮狂』を一緒に作ったわけですが、そもそもそれを一緒に作ることになったきっかけが……。

倉山:そうそう、その前の年ですよね。僕らの、マーブル・ダイヤモンドの『ジャパニーズ・ショートヘア』が出た時に、中込さんがインタビューしてくれて。で、『何か昔の特撮の音楽っぽいよね?』と言ってくれて、そこから一気に話が盛り上がってしまい。

中込:そう、マーブルの新作のインタビューであったにもかかわらず、“キャプテンウルトラ”の主題歌が素晴らしくてとか、“ジャイアントロボ”がまた最高でとか、お互い、マジで止まらなくなってしまい。

倉山:で、中込さんがその時ぽろっと、特撮の曲でカヴァー・オムニバスをずっと作りたいと思ってたんだけど、出してくれそうなところはないだろうか?と相談してくれて、それをラストラムのTさんに話したところ『じゃあやろう!』という話になって。で、2人で特撮好きなバンドを探し、口説き、最初の話から1年くらい経って、やっと完成に至ったという。

中込:楽しい思い出ですね!(笑) しっかしあの時は、まさか現在のような主婦をも巻き込む特撮フィーバーが来ようとは思いもよらなかったことで。愛好者の間では平成ウルトラ・シリーズ等で地味に盛り上がってはいましたが、まだ仮面 ライダークウガも始まってなかったし。

10_2.jpg倉山:そうですね。だから僕ら的には、単に無邪気に楽しんでやったっていう感覚でしたもんね。で、その後も中込さんの熱は一向に冷めやらず、着々と人脈を伸ばして僕にも面 白い人たちを紹介してくれたり、遂にはロッキングオンJAPANで特撮の連載を始めるに至って、僕も“ジャイアントロボ”の話で登場させて頂き……っていうか、そこでまた今回の話になるという!

中込:はい。というのも丁度その頃、プラスワンの斉藤さんから『中込さん、特撮でイベントやりましょうよ』って言っていただいてて。でね、実は私、自分が前に出る形のイベントは、単純に照れ臭かったんで、誘われても結構断ってたんですよ。でも今回のコレに関しては恥ずかしいという思いよりも『やってみたいー!』っという思いの方がどうしても強くて……なので、これが私の生まれて初めてのトーク・イベントになります。自分の本業であるロックやバンド関連でもやったことがないにもかかわらず、何故か特撮ネタで初挑戦!

倉山:ははははは。

10_1.jpg中込:でまた、なにせそういう経緯なので、一人ではどうにも心細い。それで倉山さんに『い、一緒にやんない?』と、お声を掛けさせて頂いた次第なんですが(笑)

倉山:僕も速攻『やりましょう!』と(笑)。そしてそこからはもう凄い勢いでバババババーッと話が進み。

中込:っていうか、斉藤さんが恐ろしい勢いで日程出してくれちゃったんで、もう後には引けなくなってしまい(笑)。で、どうせやるなら自分らの特徴を生かし、ロック側からのアプローチを目指そうと……って、そんな大袈裟なもんじゃないんですが、とにかく同士である特撮好きなミュージシャンを集めて、酒を飲みながら特撮に対する熱い思いを『この番組が最高で!』とか熱弁しようと。言わばロックファンに向けての特撮啓蒙運動をやってみようじゃないかという。

倉山:ええ。そして僕的には……ほら、プラスワンって、結構コア系の特撮イベントをやってるじゃないですか。本当のマニアの方向けの。でも、ここではそうじゃなくて、あえて『音楽好きな人でも特撮好きな人がいるよ』っていうか、気楽な感じで楽しめるような。

中込:うんうん。だから、特撮に興味を持ったばかりの人とか、ちょっとだけ興味あるっていう人も入って来やすい、あくまで入門編のイベントっていうか。あれですね、自分の家に友達招いて、『これ見てよ!』って言って強制的に特撮のビデオ上映会をするみたいなノリっていう……いや、実は私はソレをやりすぎて、家に遊びに来てくれなくなった友人が、雑誌Fineの某F女史を筆頭にもう、ほんとに多数いるんですが。

10_3.jpg倉山:ああっ、それ分かる。呆れられますもんね、『もうやめて!』って(笑) でもそれをあえてやってしまおう!と。新年でもあるし、酒飲みながら、何かオモロくできたらいいなあって思いますね。それにゲストで来てもらうバンドの人も、怒髪天の増子くんやポリシックスの林くんを筆頭に、ちょっと普通 の対バンではないような顔ぶれになりそうだし……ねえ?

中込:ええ。ここではまだ発表できない人も含め、かなり豪華っすよね! 加えて、他にもみんな結構遊びに来てくれるって言ってたんで、蓋開けたらさらに壮絶な顔ぶれになるかもという(笑) なので、どうぞ皆様、こぞって遊びに来て下さいませ!

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