03
──では、アルバムの話にうつります。タイトルなんですけど、なんで『03』なんですか?
吉田:3枚目だからとか、プロデューサー3人だからとか、いろんな3っていう数字が絡んでる感じ。あんまり深い意味を付けたくなかったんですよ。タイトルで重くなっちゃって全体にイメージができちゃうよりは、聞いて感じてもらいたい。
──全体的にどんなかんじに仕上がりました?
八谷:バラバラになるのかなって思ったら、音の違いとかはあるけど、そんなにとっちらかってるかんじはしないですしね。強いものにはなってます。
吉田:プロデューサーが、善太郎さんと上田ケンジさんと桜井さんの3人に頼んでいるから、変にコンセプトとかまとまってやってないですね。1曲1曲すごく入魂して個性がある。
──上田ケンジさんはどんなかんじでやりとりを?
吉田:去年の『火花浪漫』とほとんどスタンスは変わらないかな。前はアルバムトータルでやってもらって一緒に作りながら僕たちなりにっていうのが前提だったんだけど、今回はけっこう作り込んでいるモノもあったり、3曲をお渡しして、1回好きなように砕いてもらう。そしたらあんまり変わらない曲と思いっきり変わってる曲があったり、新しい要素を加えてくれた曲とか。いい感じのアレンジをしてもらって。
──けっこう勝手知ったる間柄ですからね。では桜井さんはどうでした?
吉田:すごくイイカンジで、奇抜なこととかそういうことを含めても曲の持ってるシンプルな、しかもすごくアナログな感じの部分をちゃんと出してくれた。音とかも全部16チャンで収まってるという、今までのIn the Soupのインディーズから考えるとあまりないんじゃないかなっていうぐらい。アナログの16チャンの中にきっちり音が整理されて収まってる。すごい音が出てる。やりすぎず、やらなすぎず・・・。
──目線も近いですしね。
吉田:今回やってもらった人みんなもともとミュージシャンだから全然やりやすいですよ。
──去年のアルバムから1年以上経ってますよね。いろんな曲がグツグツ煮込まれているんじゃないかと・・・。
吉田:でも今回はアルバムに向かって曲をそろえましょうって言うよりは、長いスパンでいろんな曲を作った中でちゃんとチョイスしてっていうのはある。捨て曲がない!
──けっこう曲はよく練られてますよね。
吉田:おもしろいかんじになると思います。俺達的にはちょっと違うところを見せれるんじゃないかなと。聞いた人は一緒じゃん! って思うかもしれないけど(笑)。
Yes!! We Have a FEVER
──最後にワンマンの意気込みをお願いします。イベントタイトルが『Yes!! We Have a FEVER』だけにやっぱりフィーバーしちゃったりするんですか?
八谷:今更フィーバーっていうかんじも・・・って気もしますがね(笑)。具体的にはまだ何も考えてない。アルバムからも何曲か出したいし、これから考えるかな。とにかくいいライブにします!
吉田:あまりワンマンのことを考えられていないんだけど、夏のイベントとか新曲とか、そういうのを折り交ぜて今までと違うんじゃないかなと思いますね。まあ基本的なことは変わらないから、ドラムというところをひとつの空気にして・・・。
中尾:僕はね、ちゃんとやります!
八谷:今までちゃんとやってなかったのか!
中尾:そうだね、ちゃんとじゃなくて、やります! ちゃんと行きます!
草場:俺は素直にありのまま。夏はフェスもやってきたし、またパワーを蓄えて今までで一番いいステージになるんじゃないかとは思います。
──In the Soupはやっぱり野外のステージが似合いますよね。
吉田:単純に外にいるのが好きだからね。野音も好きだし。森とビルが共存している野外ステージ。それでお客さんもステージに立ってるつもりで遊べたらいいなと思いますね。