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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】COIL(2002年6月号)- 聴き終わった時に、「あ! こういう作品だ!」って感じとってくれたら嬉しい

聴き終わった時に、「あ! こういう作品だ!」って感じとってくれたら嬉しい。

2002.06.01

6月~8月にかけて月1で開催するCOIL主催イベント「パワーレスポップ」。COILとして初めて新宿ロフトに登場する彼等に、今回はイベントと新作についてCOILメンバー、岡本氏に話を伺った。今回の新作と対バン相手はとても通じるものがあるので、これを読んで要チェック!! [Interview:Hiroko Higuchi]

夜、一人で部屋で聴くのは、1番正しい聞き方です(笑) 

──6月~8月にかけて、新宿ロフトにてCOILイベントがスタートされるわけですが、COILイベントはもともとどのようなきっかけで始められることになったのですか? 

岡本:元々ライブをやらないユニットで始めたのですが、でもライブの楽しさが少しずつ分かってきて。イベントとか結構出演したりしていたんですけど、もうちょっと、対バン同士気軽にしゃべれる状況を作ろうと思って。自分達で対バン相手を探したりしたら楽しいんじゃないのかなぁ…って。 

 
──過去に色んな人が出演されているじゃないですか?セレクトは、メンバーさんでやっているんですか?
 
岡本:スタッフも交えてやってます。色んな人達とやりたいなぁという気持ちは今でもありますよ。 
 
──対バン相手を選ぶ基準って何ですか? 
 
岡本:刺激とかをお互い与えられそうな相手だったり。ライブにおけるテクニックだとかは、ライブの数を重ねているバンドとやることによって勉強になりますし。 
 
──前回の出演者とくらべると、音響的なアプローチが強いバンドさんと共演されるわけですが、今回リリースされる作品を意識されての対バン相手なのですか? 
 
岡本:もちろんそうですね。好きな音楽とか、興味のある音を出すバンドだとライブではどんな音を出すのかなぁと。自分達も良い要素は取り入れたいので、どんどん吸収出来れば良いなぁと思ってます(笑) 。
 
──ところでイベントのタイトルについてお聞きしたいのですが、「パワーレスポップ」ってどんな所からきた言葉なんですか? 
 
岡本:パワーポップって言う言葉があるじゃないですか。しゃれも入りつつ、ちょっと力が抜けた感じがいいかなぁと。
 
──6/20に開催するイベントはどんな風になりそうですか? 
 
岡本:まだアルバムも出来たばっかりだし、考え中なのですが、ただ今までとはちがった見せ方を出来ればと思っております。 
 
──ライブは、どのような形態でなりそうですか? 
 
岡本:次は、どんな風になるかはまだ分からないですね。楽器の編成とかもアイディアをこれから練ろうと思ってます 
 
──お次は、7/24にリリースされる作品についてお聞きしたいのですが、今回の作品は、音響的なアプローチを強く感じたのですが、そういった事を意識されて作られたんですか? 
 
岡本:したでしょう。とにかく、今までと違った事をしたかったので。とにかく、変化した所を見せたいなと思って。
 
──夜、一人で部屋で聞いていたら、とても落ち着きました。
 
岡本:夜、一人で部屋で聴くのは、1番正しい聞き方です(笑) 
 
──またライブでやるときはどんな風に表現してくれるのかなぁと思うと楽しみでなりません。 
 
岡本:昔の曲を全くやらないという事はないのですが、3ヶ月連続してイベントをやっていく中で、少しずつ変化を考えているので、どうやって3ヶ月を見せてゆこうかなぁと思っています。 
 
──作品を聴く前に、COIL主催のイベントのお話しを受けたので、作品を聴いてから「なるほどね~!!」って思いましたよ。
 
岡本:もともと、静かな感じの音楽も好きだったので、COILのファンの人達を、今までとは違う音を出しているので、幅も広がる様な感じで聴かせる事が出来ればなぁと思う。最初はとまどっちゃう人もいるかも知れないけど、ずっと同じというよりかは変わってゆく所を見てもらって、「どうしてこんな風になったんだろう」と感じてもらうと嬉しいですし、他の音楽を聴いてもらうきっかけになってもらったりだとか、出会いになれば良いかなぁと思います。
 
──音楽の幅が広がりそうな作品ですよね。新生"COIL"という感じがしました。 
 
岡本:そうですね。今回の作品は、ライブでやる事をあんまり考えていなくって…。
 
──今回の作品の聴き所をお聞きしたいのですが…。 
 
岡本:歌モノのアルバムにしよう!というのがあったので、サウンドも豊かな感じに響いていると思うんですよ。難しく聴くというよりかは、何となく聴いてもらって好きになってくれると良いし、変化した部分を感じとってもらいたいし、今回は詞を意識してみました。今までは、幕の内弁当みたいに、楽しい曲あったり、おバカな曲があったりしていたけど、今回は1本大きなラインがあって、そこからはずれない様にしました。お得意なダメ男とかへたれな感じはなくして、アルバム全体を聴いて、トータル的にはこんな感じというのが分かる様に作ったので、聴き終わった時に、「あ! こういう作品だ!」って感じとってくれたら嬉しいです。
 
──詞は、日常の出来事だったり、空想だったりあると思うのですが、どのような事にヒントを得て作られているんですか? 
 
岡本:詞を書こう!と思わないと書けないタイプなんですが、今回は書き下ろしがすごく多くて、今までのストック曲をあんまり使わないようにしようとしているんです。本とか、映画とか写 真を見たり、絵を見たりして影響を受けたりして。
 
──今回のこの作品の製作期間はどの位かかったんですか? 
 
岡本:考えている時間の方が長かったですね。次、どうしようかなぁ~って思いつつ、いろいろな事に触れていた時に考えた時の方にすごく時間をかけて。具体的に音を取り出したのは、今年の1月位 からですかね。
 
──アルバム製作は割とスムーズにいった感じなですか? 
 
岡本:スムーズ…ではないかもしれないけど、初めて曲順を最初に決めて作ったアルバムなので、その意味ではスムーズな部分はあったし、全体的にこんな風な作品に仕上がるんだろうなぁという青写 真はあったので。
 
──それでは、最後に読者に向けて何かメッセージをください。
 
岡本:「パワーレスポップ」のライブもそうだけど、次のアルバムは、今までのCOILとは違った形になっているので、どう変わっているのかをライブを見て感じとってもらいたし、アルバムを聴いた後にライブを見て感じとってもよいですし、僕らもどんなライブになるかは今の段階では全く分からないので、楽しみではあるので、まずはアルバムを聴いてください。そして、見に来てください。
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