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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】PASTIME×bus tribute(2002年5月号)- 次世代を担う注目の2バンドが合同レコ発ツアーを決行!

次世代を担う注目の2バンドが合同レコ発ツアーを決行!

2002.05.01

しとど濡れる叙情的なメロディ、抑え難い激情を叩き付けた猛々しいサウンドを共通 の身上とし、6月19日にデビュー作をそれぞれ同時リリース、それに伴う合同レコ発ツアーを現在絶賛敢行中のPASTIME&bus tribute!次世代のシーンを担う期待の超新星として注目を集める両者による、互いをしっかりと認め合っているからこその軽口、暴言放言雑言が飛び交う爆笑座談会のゴングが今、高らかに鳴り響く!(interview:椎名宗之)

知り合って“こんな奴らだったのか!”と……

──現在、合同ツアーが各地で繰り広げられてますが、以前から両バンドの交流はあったんですか?

成相:お互いに初めて観た時に「イイっすね~」って仲良くなった感じですね。

松内:対バンで初めて会って、凄い恰好良かったんですよ。でも、いざ仲良くなってみたら実際は“こんな奴らだったのか!”と…(笑)。

──“こんな奴ら”っていうのは?(笑)

松内:まだツアーが続いてますからねぇ……その辺は差し控えたいと思います(笑)。

鈴木:(笑)付き合いが始まったのは1年半くらい前ですね。それ以来、ウチらの企画にも出てもらうようにもなって。で、たまたま同じくらいの時期に音源が出るという話を聞いて、じゃあ何か一緒にできたらなということで、今回の合同レコ発ツアーに至るという。

──今回、お互いのライヴを観てどうですか?

松内:PASTIMEはノリにヤられましたね。1年くらい前に観た時と比べて着実に成長してて、皆が凄く恰好いいなと。

鈴木:bus tributeは……プロっぽくなった(笑)。キッズに戻されたような感覚ですね。

成相:それはお互い様ですよ。

大澤:バストリは声がデカいし、とにかく“熱い”!(笑) その一言!

藤田:“暑苦しい”んじゃなくて?(笑)

大澤:そうかも(笑)。あと、MCで“世界一”という言葉がよく出てくる。

松内:だって、やるなら“世界一”を目指してやるでしょう! 「ビートルズより最高だ!」って言われるまで頑張らないと!

──今度の新作について、お互いの感想を伺いたいんですけど。

松内:俺は最初に10曲くらいデモを貰ってたんですけど、俺らがミックスしてる時に遊びに来てくれて、その時に新曲の完成形を聴いて“ヤッバイな!”と思いましたね。もういっそのこと“パクろうかな?”って(笑)。でも俺、ギターをコピーするのが面 倒くさくて、“こういうふうに弾きたいな”と思っても弾けず終いみたいになるんで。とにかくアレンジなり何なり、PASTIMEからはもろに影響を受けましたよ。

大澤:でも「コピーが苦手」って言う割には、コピーしづらい曲を作るよね?(笑)

松内:それはしづらいように作ってるから(笑)。俺、自分の曲をコピーできないんですよ。昔作った曲を聴き直しても、“アレ? 何か変やな~”ってさっぱり弾けない(笑)。

藤田:俺らがバストリの新曲を最初に聴いた時は、“超ヤバイ、ヤバイ!”って思って…“俺らの曲、聴かせらんねぇな”って。レコーディングの時期も俺らと近かったんだっけ?

09_3.jpg鈴木:俺らのほうが多少早かった。曲自体はライヴを観たりして知ってはいたんですけど、音が凄い良くて驚きましたね。 英 それはお互いに思ったんじゃない?

松内:PASTIMEの、広がっていくような音のデカさっていうのが俺の言う“音がデカい”で、そういう感じにしたかったんですよ。俺らの音っていうのは“凝縮させてガツン!”みたいな感じで、PASTIMEより音を凄いデカく録ったつもりだったのに、『ROCKSTAR FOR A DAY』を聴いたら…もう全くやる気がなくなって(苦笑)。

鈴木:音質はそうかもしれないけど、凝縮されて1個1個の音がはっきり聴こえるバストリの曲が、僕らは逆に羨ましかったですね。

K.O.G.A に新風! PASTIMEはメンバー全員が下戸!

──両バンドの共通項は結構多いですよね。

松内:それはやっぱりメロでしょう。あと、どちらもヴォーカルが立ってて恰好いい。PASTIMEのライヴを初めて観た時に、ステージに立ってるだけで絵になってて恰好いいなと思ったんです。ヤられましたね。 鈴木 こっちも最初の衝撃は凄かったですよ。八王子で初めて知り合って、デモテープを貰って帰りの車で聴いたんですけど…「share」とか聴いて“バンド辞めようかな?”くらいの衝撃がありましたよ。

大澤:センスがやっぱり、ウチらと全然違った。本当に、バストリが売れないと今の音楽シーンは考えたほうがいいと思いますよ。これは真面 目に。

松内:まぁでも、結果的には“こんな奴だった”っていう…(笑)。

──まだまだ合同ツアーは続きますからね(笑)。

成相:まだ氷山の一角かもしれない(笑)。

松内:ようやく人間性を垣間見たという感じですね!

──“酒癖が悪い”とか?

成相:“酒癖が悪い”以前の問題ですよ。

鈴木:松内君が酒癖悪いのは知っている(笑)。

09_4.jpg松内:もう限界を超えて呑んでて…。この間の打ち上げの帰り、気が付いたら独りでなぜか板橋にいて、“何をどう間違えて板橋にいるんだ?”と。もう…“アイムびっくり”ですよ(笑)。

成相:酒が弱いのに一番好きですからね。

──かの<Grooovie Drunker Records>所属のPASTIMEは、酒は古閑(裕)社長に日夜鍛えられてるでしょう?

鈴木:そう思われてますよね……いや、実はメンバー全員呑めないんですよ(笑)。

藤田:鈴木がこの中で一番呑めないよね? 鈴木 酒が呑めないと、自ずと打ち上げからも足が遠のくわけです。

成相:呑めなくても、松内みたいに呑まれなければ大丈夫だよ(笑)。

──メンバー全員が下戸だなんて、K.O.G.A に新たな風が吹いてますねぇ。

鈴木:古閑さんと初めて会った時も居酒屋だったんですけど、その時はメンバー全員が喋らなかった(笑)。それ以来、古閑さんとは一度も呑んでないですねぇ。

藤田:古閑さん、いっつも独りで呑んでるからね(笑)。ありゃあ強い!

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