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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】MABO & THE 88's(2001年12月号)- PIANOでだってちゃんとROCK'N'ROLLができるんだぞ

【復刻インタビュー】MABO & THE 88's(2001年12月号)- PIANOでだってちゃんとROCK'N'ROLLができるんだぞ

2001.12.19

text : LOFT RECORDS OH!TA

 唐突っスが皆は、MABOって響きからどんな事を想像するのでしょう。悪戯好きなまなざし? おしゃれでファニーでモテそう? LIVE HOUSEでいつもヘベレケになってる男? やわらかさの中にもピリッとしたマーボ-豆腐のような刺激(トホホ)? まぁマーボ-豆腐は別にしてもね、わりとここにあげた4つの要素って僕なりのROCK'N' ROLLに必要なものだと思ってるんだよね。でです。今回登場するMABOって男、まさにこのイメージにピッタリっていうかそのものなんすよ。マジで。そしてねただひとつROCK'N'ROLLERとして足りなかったものがあるとすれば、それは後世に残るような音源のリリースくらいッス。うーん長い前置きだったすが、PUMPIN' PIANO MABO&THE88'Sの「FEEL LIKE ROCKIN'」ついにリリースされるんすよ。その経緯について

MABO:こういうのをやりたくてバンドを作ったっていう初期の段階での記録ってのを残したかったし、誰かに出しませんか?って言われて慌ててとるより、自分達のベストの状態でとりたいってのがあってレコーディングしちゃったんだけどずるずる月日が流れていく中でニンジャマンズのムツミさんに『いいものも時間が経っちゃったら腐っちゃうからいい時期にだそうよ。サポートするから自分で出してみなよ』ってアドバイスもらってがんばろうと思った。

 という経緯で自主レーベル「バレルハウス レコード」からリリースを決めたそうだ。そして実際、動き出したらいろんな人がサポートしてくれた事にMABOは感謝していたが、それも単純な話で今作品が「サイコ-ッス」だったからだと思うよ。ちなみに僕は色んな個性をもったリズムを例えば、中華料理屋の強烈な炎と例えると(ん? やな予感(笑))その炎に持ち上げられながらも中華鍋の中で自在に踊ってるような繊細な豆腐(白い鍵盤)。そんなシーンをテレビとかで見ててワクワクすることあるでしょ?そんな「楽しさ」!!それをLIVEでもこの作品でも感じれた事なんだよね。それも何か単純にコピーバンド大会的な楽しさとはひと味違うホンモノの炎と豆腐でしか味わう事の出来ないこわれそうでもこわれない「美」もかね備わってるからお腹いっぱいの幸せを感じられたんッスよ。その「楽しさ」の根源である

MABO:もともと歌い始めたきっかけってのはセッションで歌う事になった時にワイン飲んでベロベロになって派手にやってすごい楽しくて自分でバンドやろうと思った。

 って感覚に忠実に素材と言ったら失礼だけど「ホンモノ」のメンバーを集め、それを料理人として上手くいかし、「楽しい」雰囲気に満ちたMABO&THE 88'Sっていうバンドが今作のリリースで軌道にのるのを想像するのはそう難しいものではない。そうなればそうなる程、オリジナル料理を食べてみたくなるのと一緒で、オリジナルを聴いてみたくなるのは僕だけかなぁー? ねっMABO!!

MABO:今回のは勿論、基本はROCK'N'ROLLなんだけどすごくメロディアスだったり、ポップだったり、スタンダードJAZZだったりっていう物をやりたいと思ってそういうカバーを始めた。でもずっとこのままじゃ俺がやってる意味がないし、俺の中で大切にしているのが、いい曲を作って、いい演奏をして、いいパフォーマンスをするっていう3つだから今、少しづつだけどオリジナルを作ってる。

 そうだよ、マジでそうだよ!! とひとりこの原稿書きながら熱くなってしまったけど(笑)ROCK'N'ROLLはマーボ-豆腐じゃねぇーっての!!とちょっと反省してる僕にこう続けてくれた「俺よりピアノ上手い奴なんていっぱいいるけど、ピアノ弾きながらROCK'N'ROLLできる奴はそういないと思ってるからソロも弾きながらもちゃんと歌えて最高のパフォーマンスをみせられるPIANO'ROCKERになりたい」なるほど!!ってことはこのバンドはどこかのギタリストやボーカリスト、そしてピアニストなんかがやってるサイドプロジェクトやソロプロジェクトじゃなく本気汁がバンバンでてるROCK'N'ROLL BANDであり、だからこそのMABO&THE 88'Sって名前なんだね。サイコ-じゃん。で、もっともっと頑張ってMABOの証明ってのを世間にしらしめてやってよ。えっどんな証明だって!?

MABO:年代が経つに連れ、やっぱりギターのでかい音の方がROCK'N'ROLLにむいてると思う事もあるし、PIANOの存在感が薄れていって無くなっちゃうんじゃないかって思う時もあるけど、俺はPIANOでだってちゃんとROCK'N'ROLLができるんだぞってことを証明したい。

 

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