Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】BLUES LION × FROTRIP(2001年11月号)- このレコーディングが終わって吹っ切れましたね

このレコーディングが終わって吹っ切れましたね

2001.11.09

 2ndフル・アルバム『GLORY DAYS』を11月21日にリリースするFROTRIP。初の日本語詞にも挑戦したかなりの意欲作である。この作品の制作過程などについて話を聞くべく、下北沢の某所でそのアルバムを聴きながら(笑)、メンバー全員にインタビューを決行した。[TEXT:TOMO]

俺は、R&Rを歌ってるんだぜ!

──2年振りにアルバムが完成したけど、聴いてみてどう思った?

橋本:今、初めて聴きました(笑)。ミックスされたのは耳が痛くなるくらい聴いたけど…。とりあえず、5曲目までは(このとき、「DEAD OR ALIVE」がかかっていた)良い感じだと思います(笑)。

──10曲入りでそのうち2曲がカヴァーだけど、この2曲の選曲理由っていうのは?

橋本:NOBODYSの方は、トリビュートが出るってTHE DUDOOSの大下さんが言ってて。で、俺らもそれに入りたいなって言ったら大下さんが、練習した曲をテープで持ってきてくれって。だから、俺らは「Only tonight」を選んで、色々アレンジとかしてたんですよ、半年間。そしたら、その話が段々なくなってきて(笑)、一向に出る気配がないんですよ。でも、俺らのアレンジがかなり良くなってたから、(アルバムに)入れてしまおうかと(笑)。もう一個(「GOOD GOLLY MISS MOLLY」)の方は、俺らがバンドをやり始めて3ヵ月くらいしたときから、ライヴでちょこちょこ演ってたんだけど、声が枯れて歌えなくなっちゃうからやめようって暫く演ってなかったんですよ。でも、最近、ジョン・レノン・ブームがあったじゃないですか? それで俺は、ジョン・レノンになりたくなってきて。

──???(笑)

橋本:何でかって言うと、ビートルズは「GOOD GOLLY MISS MOLLY」のカヴァーをずっとライヴで演ってたんですよ。それの映画が『BACK BEAT』で、それを観たときに初めてその曲を知って、割と攻撃的な感じが気に入ってたんですよ。それで、俺はジョン・レノンになりたくて。それでヴォーカルを研究して、自分に自信がついてきたところでこの曲を歌ってみたら良くって。…俺はR&Rを歌ってるぜ、みたいな感じなんですよ!

村井:だから、選曲理由は何なんだよ?(笑)

橋本:俺はR&Rを歌ってるんだぜっていう…。

一同:…………。

──えっと、じゃあ、他の話を(笑)。曲は全部、橋本くんが?

橋本:そういう事になっちゃいましたね。(メンバーに)作ってきてよって言ってたんですけど、結局、作ってこなかった(笑)。

村井:違う、俺の作る曲は先を行き過ぎてて誰も解ってくれないから(笑)。

──バンド内で、曲に対して意見のぶつかり合いがあったりする?

橋本:ない曲がいちばん良いんですけど、本当は。俺が持ってきてそのままっていうのが。それがいちばん理想ですね。

──今回、そのままっていうのは?

橋本:ありますよ。かなり。

──曲名を出してみると?

橋本:曲名出すと…。そのままっていうのは…ないですね。ハハハハハ(笑)。

ハモリにはいちばん苦労した

──………。レコーディングはどうだった?

橋本:結構、順調だったんだけど、俺のアンプの調子が悪かったり、スタジオのDATが調子悪かったり。…ハモリが調子悪かったりして(笑)。

村井:生物ですからね。…フフフン(笑)。

橋本:ハモリにはいちばん苦労したね。

長浜:イジメだって言ってましたからね(笑)。

村井:難しいっスね、いつまで経っても。バンド始めて4年やってるけど。

橋本:練習してないからだよ。

村井:…まぁ、難しいってことで(笑)。フフフン(笑)。

──逆に上手くいった点というのは?

橋本:全体的にドラムが上手く録れたかな?

長浜:今回は、自分の欠点が露骨に出てるのが分かってたから、1ヵ月くらい前からきっちり個人練習に入ってたんで。レコーディングのときにすごくやり易かったですね。

──じゃあ、欠点は克服できた感じなんだ?

長浜:それはありますね。そういう意味じゃ、前の2作は超えれたかなって。

橋本:バンド内で色々、厳しいことがあったんだけど、このレコーディングが終わって吹っ切れましたね。

このアーティストの関連記事
休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻