デビュー15周年目を迎え、4月に行なわれた同タイトルツアー前に配信リリースされた3年ぶりの新曲。浮遊感のある美しいサウンドと体温のあるやわらかいアコースティックの音色が織りなすやさしい曲に、カサついた心が一気に満たされていく。逃避感のあるドリームポップと違うのは、次へ進むために充電を満たんにするような充足感があること。どんな状況下でも自分軸でいること、いつからでも始められること、彼らの楽曲に一貫しているこの芯の強さとやさしさが、どんな自分も丸ごと包み込んで背中を押してくれる。
「世界中の綺麗なものを 僕のものにしてみたかった」
15年ブレずに独自のポジションを築いてきた彼らだからこそ言えるラスト、「僕の天使 君にあげる 全部あげる」という歌詞から多幸感のあるアウトロ、そして聴き終わった後の余韻がすごい。(小野妙子 / LOFT9 Shibuya)