Rooftop ルーフトップ

REVIEW

トップレビューザ♡ラブ・ボルト・ランズ「LET ME SEE...YOUNG BOY?」- 酸いか甘いかしかなかった、あの頃に戻りたい方へ

ザ♡ラブ・ボルト・ランズ「LET ME SEE...YOUNG BOY?」- 酸いか甘いかしかなかった、あの頃に戻りたい方へ

2020.02.06   MUSIC | CD

1,527yen(tax in)
配信中

酸いか甘いかしかなかった、あの頃に戻りたい方へ

 
 ギターボーカルの森山"Young Boy"一彦を筆頭に、全て架空人物の4ピースバンド、ザ♡ラブ・ボルト・ランズ。2018年に発売された1stミニアルバムが、今年ストリーミングサービスにて配信開始された。
 「ラブソングオンリーバンド」と謳っている通り、甘酸っぱい初恋を連想させる歌詞が多い。無邪気な言葉遊びも織り込まれており「インフィニティ」の「韻踏みたい インフィニティ」はつい口ずさみたくなる。素直な楽器の音色と、少しズレたリズムがなんとも初々しい。歌声は声変わり前の幼い男の子のように澄んでいて(全パート20代後半だが)、聴いていてなんだか心が洗われる。特にお気に入りの曲は「思夏ヒコウ」だ。思う夏と書いて「ことな」と読む。隣の席のあの子さえも大人びて見えた。理由もない孤独感。涼しい風の匂いと虫の鳴き声を思い出し、郷愁にかられる。(阿佐ヶ谷ロフトA:山根綾乃)

CATEGORYカテゴリー

TAGタグ

RANKINGアクセスランキング

データを取得できませんでした

休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻