メンバーの澤“sweets”ミキヒコが急逝し、9月19日に解散をしたエレクトロポップユニット“ふぇのたす”。本来6月にリリースを予定していた初のシングル作品が配信でリリースされた。ポップでカラフルなビジュアルやMVで毎回リスナーを楽しませてくれるが、ふぇのたすと言えば、エンドレスで鼻歌をしてしまう中毒性のあるメロディと、そこにぴったり当てはまる日本語の心地好さがとにかく最高なのだ。ニューウェイブ・サウンド&かわいい歌声の組み合わせが好きな人は必聴。そして、ボーカル“みこ”の明るい歌声に耳を奪われていると、ふいに人間の真意をつく歌詞が潜んでいてたびたびドキっとさせられるのだからたまらない。このラスト・シングルで唄われた「全部いい方に解決したいよって、そもそもまだ終わってすらないから」の部分は、思わず巻き戻しをしてしまった。最初で最後のシングルは、もちろんとっても“いい感じ!”だよ。(Rooftop:成宮アイコ)