2015年5月27日の赤坂BLITZを最後に解散することを発表したamber grisのラスト・シングル。同日には、ベスト・アルバムもリリースされる。彼らはこの3曲に何を思い、何を求め、どんな“想い”を詰め込んだのだろう。そう考えながらも、きっと各々が感じる“想い”であって良いのであろう。以前、ボーカル同士の対談を行なった時に、手鞠さんは「この声だからamber grisのような音楽をやっている」と言っていた。もちろんサウンドは、バンドのカラーを表現する上でとても重要だが、このボーカルだからこそamber grisというバンドの世界観が唯一無二のモノになっているんじゃないか、と感じた。
“人生は何があるか分からない。だから悔いなきように進んでいこう”。このシングルを聴いていて、そんな“想い”を感じた。彼らが解散を発表したから、というわけではなく、そして彼らだけに限らずだが、一本一本のライブはその時限りであり、永遠に続くものではないのだ。(新宿LOFT:河西香織)