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ソウル・フラワー・ユニオン / アンダーグラウンド・レイルロード

2014.11.06   MUSIC | CD

XBCD-1046
3,240yen (tax in)
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1. グラウンド・ゼロ
2. 風狂番外地
3. 地下鉄道の少年
4. 残響の横丁
5. マーマレードの甘い風
6. 燃やされた詩集
7. アップセッティング・リズム
8. バクテリア・ロック
9. 福は内 鬼も内
10. マレビトこぞりて
11. これが自由というものか
12. 必要なことはカラダに書いてある
13. 踊れ!踊らされる前に
14. 世界はお前を待っている

 

 県民の意思を無視して今も米軍基地建設が強行されている沖縄。基地建設に反対するために集まった地元住民を排除しようとする機動隊や防衛局に対し、非暴力で抗議する住民にとって最後の抵抗手段は座り込みだ。粘り強く座り込みを続ける人々は激しい抗議の合間に「安里屋ユンタ」などの沖縄民謡を自然に口ずさむ。権力に屈しない八重山の農民を唄った古謡は、今も人々の疲れた心を癒し、不屈の精神を何度も呼び覚ます。ソウル・フラワー・ユニオンの詩(うた)に宿る精神性はこの沖縄民謡と同種のものだ。つまり彼らの音楽にはいつも自由を求めて闘う人の喜びと怒り、哀しみと楽しみが唄われている。アルバム・タイトル「アンダーグラウンド・レイルロード」とはかつてアメリカの黒人奴隷を逃がすための支援者が作ったネットワークのことだそうだ。重苦しい時代の空気を蹴散らす力強さを持った「踊れ!踊らされる前に」をぜひ今の時代に聴いて欲しい。
(加藤梅造)
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