1st mini album『夢みるモンシロ』リリースから、約1年振りのリリースにあたる2nd mini album『もうひとりの私』。より力強く、洗練された確かな「うた」が収録され、この新作を聴いて、知る人ぞ知る的存在では本当に勿体ないなと思いました。普遍的なポップセンスを持った彼らの音楽こそが、大衆に向けた音楽として多くの人に知られても良いなと感じるからです。また、卓越したメロディーセンスと、リアルとファンタジーの間から紡いだ言葉の数々、圧倒的なボーカルは、無限の才能を感じます。奇を衒った楽曲やライブをするバンドが多い中、ここまで正統派の日本語歌モノロックバンドはこの世代ではそういない。一見、飄々と見える彼らの「毒=個性」に大きな可能性を感じます。
来年の今頃は、きっとメディアや街中から彼らの楽曲が流れているだろうな。そう思わざるを得ないクオリティを持った1枚です。(新宿LOFT:樋口寛子)
GOOD BYE APRIL/もうひとりの私
2013.07.05 MUSIC | CD