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ネズミハナビ / ザ・ワールド・イズ・ユアーズ

2011.12.08   MUSIC | CD

DQC-823 / 2,500yen (tax in)
12.07 IN STORES

1. チャイナ・ブルー
2. ザ・ワールド・イズ・ユアーズ
3. リビングルーム
4. ハッピーライフ
5. ハロー
6. ノーリグレット・ノーライフ
7. 1974
8. オボロヅキ
9. Dance.
10. 東京
11. JAPANESEGIRL (LIVE)
12. LOVE SONG (LIVE)

 ネズミハナビからニューアルバム『ザ・ワールド・イズ・ユアーズ』が12月7日にリリースされた。今年の9月にはリズム隊が脱退し、どうなることかと気になっていたが、こうしてアルバムもリリースされ、12月13日には新メンバーを迎えた一発目のライブが吉祥寺STAR PINE'S CAFEで行なわれることが決定している。
 今作『ザ・ワールド・イズ・ユアーズ』はネズミハナビのキラー・チューンと言える新曲『チャイナ・ブルー』『ザ・ワールド・イズ・ユアーズ』+既存曲+ライブ音源で構成された全12曲。ファンの人にはお馴染みの曲、新たに聴く人にはネズミハナビをわかりやすく紹介する曲が収録され、ベストアルバムとしても充分成立する作品となっている。
 “文学ロック”と称されることが多い彼ら。作家としても活動するVo/Guの吉田 諒(処女小説『コルク』全国書店で販売中)が放つ言葉には説得力があり、より情景を想像しやすくさせる。どこか切なくて、でもどこかコミカルで、泣きながら笑えて、笑いながら泣ける詩歌集だと感じた。ここにロックもパンクも詰め込んだサウンド、吉田の独特で味わい深い歌声、秀逸なアレンジが重なると、ネズミハナビでしか鳴らせない楽曲となる。
 私は、サビの盛り上がりがたまらない『チャイナ・ブルー』、歌詞が泣ける『ハッピーライフ』、スピード感溢れる『1974』、いろいろな『東京』という曲があるけれど、この曲もこれから先聴かれ続けることになるだろう『東京』(ストリングスアレンジがまたすごく良い!)などが特に好きだが、これ以上書いたらキリがなくなってしまったのでこの辺で止めておく。とにかくベストな選曲なのだ。
 この作品をリリースし、来年3月には下北沢SHELTERで新メンバーになって初のワンマン(今作のレコ発!)が開催される。環境が変わり、これから地を固め直すこともあるのかもしれないが、吉田のブログを見る限りでは新メンバーとも順調にやっている様子。まずはこの作品で彼らに触れてもらい、気になったらライブに足を運んで欲しい。(Rooftop:やまだともこ)

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