WRCD-48 / 1,575yen (tax in)
2.02 IN STORES
M1. satisfAction
M2. ONE 2 People
M3. ジャンボ
M4. Bet It
M5. 僕らが今日も探し逃してしまうもの
M6. All Light
たとえば、僕に音楽を作る才能があったとしたら、それは一体どんな音楽になるだろうか、と考えてみた。伝えたいことは山ほどあるし、伝えきれない感情も腐るほどある。でも、そんなものはB.C.時代からパッケージ化されているようなもんで、今さらそんなチープな表現をするなんて恥ずかしい。いやん。なんて思いながら、それでも新しい何かなんて搾りだせるわけもなく、結局、安易なグルーヴがループするオシャレサウンドでお茶を濁すのである。このCDを聴きながら、そんなことを、ふと思った。ノイズばしったドラムや、ディストーションかけまくり、歪みまくりのギターがリフを刻むラウドな雰囲気の中を、聴く者を挑発するかのようにエモーショナルなボーカルがたたみかけていく。その激情に、その煽動に、うじうじして前に進めないでいる僕の感情は突き動かされる。一人称の歌詞に描かれる「僕」や「君」は決して絵空事のハッピーエンドなんかを望んではいない。屈折し、斜に構えながらも、自分達の信じる道を堂々と歌い、そして行くのだ。保守派草食系男子を自任する諸氏はSorrys! 聴いてみるといいと思いますよ。そう今すぐ。そう全部。(Asagaya/Loft A:山崎研人)