2006年に富山県で結成されたJ-TRASH。平均年齢21歳の5人組。プロデューサーは、なんとザ・キャプテンズの傷彦氏。
　そのJ-TRASHが、12月1日にデビューアルバムとなる『LIMITless』をリリースした。彼らのフェイバリットであるUVERworldからも影響を受けているだろう情熱的なメロディーや疾走感のあるサウンド、途中にミクスチャーの要素も取り入れ、J-POPファンのハートを真っ直ぐに射抜く力を持っている。
　1曲目の『LIMITless』からそれらが充分に感じられる今作は、歌詞にも注目して聴いてもらいたい。21歳という、"大人"と呼ばれる年齢にようやく足を踏み入れた彼らならではの目線で、現実や将来に対する不安を抱きながらも"未来"や"上"を目指して突き進む様子が、溢れるエネルギーと共に描かれている。特に1曲目の『LIMITless』や4曲目の『CAUSE J』からは、現実の壁にぶち当たり藻掻き苦しみながらも何とか前に進み出そうという様が窺える。確かに自分も社会人になりたてだったその年齢の時は、理想と現実の狭間でたくさん悩んだことを思い出した。出会い、別れ、未来、過去、現実、理想、夢、友情と言った言葉がよく当てはまる歌詞が、同世代からも、少し上の世代からも支持されるのではないだろうか。
　まだまだ何でも取り込む事ができる年齢の彼らが、これからもっと成長していく姿が楽しみだ。（Rooftop：やまだともこ）

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