名盤『ホニャララ』から2年振りである待望の新作。その間は、ワンマンツアーをすれば軒並みソールドアウト、様々な音楽フェスに呼ばれたり、メンバー各自は俳優業だったり、別のバンドを組んでいたり、ソロ作品を作ったりと、多方面で活躍。気付けばSAKEROCK結成10年目に突入していたという。
10年選手が出す作品のタイトルが『MUDA』…。変な気負いがなく、適度な脱力感がたまらない。2年振りのリリースだからって、こちらも構える事なく、既に愛聴盤の1枚だったかのように聴ける。ボーカルなし、ギター、ベース、トロンボーン、ドラムという、いそうでいない編成にして、どこにも属さないジャンルを確立するSAKEROCKがとても好き。愛嬌ある1枚なのでSAKEROCK初心者でもすぐに馴染む1枚。個人的には、まだSAKEROCKを知らない人達にとって入り口の1枚に『MUDA』を聴いてもらえたらと思う。(ロフトプロジェクト:樋口寛子)
SAKEROCK / MUDA
2010.12.01 MUSIC | CD