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トップレビューSTOCKMAN / EXOTIC

STOCKMAN / EXOTIC

2010.09.06   MUSIC | CD

STR-1016 1,800yen (tax in) / 8.18 IN STORES

 マイッタ! 脱帽だ。音が踊りながら喜び勇んでスピーカーから飛び出してくる。ソウル、ファンク、レゲエにアシッドジャズまで。黒づくめで土臭いグルーヴが「ホラ、踊ろうよ」と誘ってくる。至福のダンスナンバー全9曲でトータル34:09。このコンパクトさも良い。最近のインストものは無駄に長ったらしくていけない。途中で飽きてしまう。これはスパッと簡潔だ。歌物もあるが、これもメッセージを簡潔に、声を使って奏でるような感じ。そして何よりも、極めてポップである。ブラックミュージックをルーツとするバンドの多くは、ノリ重視グルーヴ重視で些かメロディーを軽視しがち。STINGの『Englishman in New York』をカバーするあたりは、やはりポップな音楽が好きな証拠。何と言ってもラストナンバーに1番ポップなキラーチューン(個人的に)を持ってくるあたりは、その他の曲のメロディーに相当な自信がないと出来ない。こんな良い曲で終わられると当然アンコールしたくなる。「もっと演れ! 」「足らねぇぞ! 」ヨシ、もう1回最初から。中毒性抜群の極上ダンスミュージック。先日ライブを見た時も弾けまくっていた。PAシステムのままならない場所だったが、音とリズムとメロディーが踊っていた。ライブバンドとしても一級品だ。アフリカの方に楽しくなると両手を上げて足をバタつかせるサルがいるらしい。人間も楽しかったら無心で踊れば良いのだ。人間も所詮サルなんだから。踊り狂ったらいい。

(新宿LOFT:水野 慎也)

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