このバンドの歌は青臭い。抱きしめるズの歌を聴くと校舎、校庭、学生生活、制服姿の女の子が脳内スクリーンに描き出されてしまう。そしてその初期衝動っぷりはGOING STEADY、銀杏BOYZ以来のバンドだ。オトコならば常に持ち続けている童貞心を揺すぶってくるような言葉のストレートな歌詞。聴いていると思わず体を動かしてリズムをとってしまうようなメロディー。童貞を捨てようが童貞の劣等感を捨てきれないボクのような人間には、まさにたまらないバンドなのだ。
そんなバンドの1st.アルバム『脳内デート』。タイトルからして抱きしめるズらしい。そして内容もM-1『コロンバイン』からM-9『真夏の絶対領域』まで青臭さ全開で駆け抜けてる逸品です。まさに童貞珠玉のアルバム。さらにライブの勢いもハンパじゃありません。少しでも気になった方はぜひライブハウスに足を運んでみてはいかがでしょうか? そのうちチケットが取れなくなっちゃうかもしれませんよ。お早めにどうぞ。(Naked Loft:高橋啓)