1DJ、ピアノ、ボーカル&ギター、ギターという珍しい編成のバンド、世界の終わり。私が説明するまでもなく、早耳リスナーの間では既に話題である1st album。タワーレコード限定で販売された『幻の命』を耳にした日から、ずっとずっとこのアルバムの発売を楽しみにしていた。発売日当日に『ERATH』を購入しに行き、その日から日に何度も何度も聴いてしまっている。まだあどけない少年のような歌声、決して重さだけを残さずポップに聴かす歌詞とメロディー。すっと耳に入り、心に引っ掻き傷を残す曲の数々。特に胸を打たれたのはM-6『世界平和』。この曲は私にとっての10年代音楽シーンの幕開けを感じました。日々色んな音楽に触れているけど、ここまで心を踊らせワクワクしたバンドに出会えたのは久しぶり。自分よりもひと廻り違うであろう、世界の終わり。これから彼らが奏でる音楽が本当に楽しみで仕方ない。このバンドに関しては作品を何枚出そうが衝撃を残すに違いない。きっと今年1番の出会い。(ロフトプロジェクト:樋口寛子)