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やくしまるえつこ と d.v.d / Blu-Day

2010.04.01   MUSIC | DVD

TKCA-73518 2,300yen (tax in) / 4.07 IN STORES

相対性理論やTUTU HELVETICAなどのヴォーカリストとして活躍する、やくしまるえつこが新ユニット「やくしまるえつこ と d.v.d」を始動した。d.v.dとは「drums, visuals, drums」の略で、その名の通り2人のドラマー、Itoken + Jimanicaと映像作家、山口崇司によるトリオ。楽器と映像を同期させたインスタレーション的なライブパフォーマンスが、音楽とアートの両シーンで話題になっているグループだ。彼らのデビュー作がこの『Blu-Day』なのだが、映像が重要な要素になっているユニットらしくCDとDVDをカップリングした作品となっている。

 CDは8曲入りで、そのうちの3曲がMusicクリップとしてもDVDに収められている。どちらからPlayしてもいいが、ここはやはりDVDから先に視聴したい。1曲目『ファイナルダーリン』は視覚的に一番わかりやすくこのユニットの世界観を伝えてくれる。やくしまるの左右に2セットのドラムが並び、歌とドラムのビートに同期して背後の電光パネルが反応する。是非ともライブで体験したいパフォーマンスだ。2曲目『時計ちっく』はミニマルな電子音とリズムに乗せて、やくしまるが時報を読み上げるかわいい作品。3曲目『勝手にアイザック』はレトロなCGとホラーな楽曲が融合したアヴァンギャルドな曲で、ギターの不協和音が心地よい。CDのみの収録曲も粒ぞろいで、同日発売の相対性理論の新譜と合わせて楽みたい。(加藤梅造)

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