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空間現代 / 空間現代

2010.02.01   MUSIC | CD

HEADZ-136 2,300yen (tax in) / IN STORES NOW

 面白いバンド名だと思う。「週刊現代」のパロディーはもとより字面だけだと勝間和代に見えないこともないが、注視すべきはその名前だけではない。音ズレというレベルの問題ではない変拍子/ポリリズムの中を切り裂くギターリフ。そこにのる呟き、呪文、お経にも似た言葉の羅列。ループ、逆回転、ワープを強引に生演奏のみで取り入れた前衛的な着想。おそらく表面的にはそのような特徴を捉える事が出来るが、空間現代の最も特筆すべき点は「音」が「ない」ところにある。スカスカとも違うなんらかの空間の静謐さ。音間のギャップや軋み。CDプレイヤーの意図しない音飛びを恣意的に発生させようという気概。そうした音のない部分を聴く者に想像させる営みはある種のメタ・オルタナティヴ的な要素を多分に含んでいる。是非とも聴いてほしい。と、つらつら書かせてもらったが、実はボーカルが大学の先輩なので、この場を借りてのお祝いメッセージというのが本筋である。しかし、いくら内輪とはいえ、本当に良いものを作ってくれた。しかも、批評家の佐々木敦や作家の古川日出男などの激賞を受けて、満を持してのアルバム発売。野口さん、おめでとうございます!(ロフトプラスワン:タナカ)

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