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トップレビューNEON GROUP / manhattan transformer

NEON GROUP / manhattan transformer

2010.02.01   MUSIC | CD

LMW-01 500yen (tax in) / ライヴハウス・通販のみで販売

 昨年半ば頃に一度バンドを解体し、ギタリストに新メンバー・タカネヨウスケ(ex.THE NOU)を迎え入れ、それに伴いバンド名もそれまでの「Reo Yokomizo & Neon Group」からシンプルに「NEON GROUP」と改めたバンドの最新自主制作音源。

 今作に収められている楽曲はすでにライヴではお馴染みの楽曲だが、音源化でこのように料理されるとは意表を突かれた。しかし、それもそのはず、今作は録音作業まで作曲を手掛けるYOKOMIZOが担う完全な自主制作ということだが、それらの作業を行う傍らで流れていたのはかまやつひろしの『ソーロングサチオ』やスパイダースの『ノーノーボーイ』だったという。それらにインスパイアされたというより、それらが傍らで流れていることによって、これで間違いないと確信したのであろう、まるで初期のキンクスやストーンズのようなザラザラの音。しかし、単に「昭和」や「レトロ」、はたまた「モンド」などというキナ臭いキーワードで括れるものではなく、そのザラついたフィルターの奥にはバーズやティーンエイジ・ファンクラブ、ソニック・ユースなどにも通ずるメロディとリズムがあり、それらを串刺しにするキース・レヴィンやリチャード・ロイドのような硬質で艶やかなギター・サウンドがあり、何よりも際立ってYOKOMIZOの透き通る歌がある。より多様性を見せるようになったが、よりシンプルに向かう姿勢にはブレがない。今年になって早くも次の自主制作音源に向かって動いているとのことで、ファンとしては嬉しい限りだ。
 尚、今作は基本的にライヴ会場のみでの販売ということだが、ライヴに来るのが困難な場合、ホームページからのお問い合わせには応じるとのこと。ライヴ情報などもあわせてチェック!(プチ週末:HOLLIE)

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