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The Birthday / PIANO

2010.01.01   MUSIC | CD

初回限定盤(CD+DVD)UMCK-9314 1,500yen(tax in) / IN STORES NOW

 

 FUJI ROCK FESTIVAL' 09直前の訃報、アベフトシの急逝。年の瀬に今年1年を振り返ってみると、真っ先にこのニュースが頭に浮かぶ。人はいつ死ぬかわかんないって、昔から耳にタコが出来るくらい聞いてきたけど、彼の死が一番説得力があった。
 今年の秋に、The BirthdayはPAINT IT LOVE?(愛でぬりつぶせ)ツアーを敢行し、月イチでの連続CDリリース。12月1日のROOFTOP PROOFとクリスマスイブに新宿ロフトに出演。精力的な活動のその中で、12月16日のアベフトシの誕生日にTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのベスト盤と、今回紹介するThe Birthdayの新譜『PIANO』は投下された。両方買って家に帰る途中、ジャケットを見ながら色んな事を想った。焦燥とか、追悼とかじゃなく、月に向かって吠えてるわけじゃなくて、どうにもならない気持ちがそうさせてんじゃないかって、チバユウスケの過去の楽曲達が頭の中をグルグル回る。
 さて、この『PIANO』は発売前からすでにライブでも披露されていて、ネットからPVを観る事もできた。イントロから名曲を予感させる、叙情的で研ぎ澄まされた世界観、彼らのアルバムやカップリングには名曲が多いが、この楽曲はシングルカットで良かった。それが第一印象。優しくメロディをなぞるチバの声と歌詞が、頭の中のどっかを刺激して重くのしかかる。間違いなく名曲。カップリングの『HUM69』はマクドナルドのクォーターパウンダーCM曲で、良くテレビで聴いていた。チバとイマイの絡み合うギターと疾走感がたまらない。待望の音源化がようやく実現された。3曲目の『いとしのヤンキーガール』はこのCDで初めて聴いたけど一発で好きになった。ファンキーで、どこか懐かしいノリノリのロックンロールナンバー。この先も彼らは止まんないんだって思う。この“お誕生日”ってバンド、多分世界で一番好き。(Asagaya Loft A:ユウト)
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