子育て異星人交流
地球侵略を防ぐために育児をするお話」一言でこの作品を表すとしたらこうですが、改めて見返してもよく解らない説明。大人の『E.T.』というのが分かり易いかも。地球文明をはるかに凌ぐ星から来ても子供は変わらない。親と離れ離れになってしまったリリンの寂しさ・不安をぬぐうために奮闘する川北理の姿は社会人の悲哀も覗かせつつで、応援したくなります。侵略者を相手に暴力ではなく交流で解決しようとするのは今の正義・戦い方なのかも。そこを抜きにしてもいきなり子育てという環境に放り込まれた理、親子関係に何かトラウマを抱えている節がある彼の心を癒すきっかけになれば。
あと、単純にリリンをはじめとした子供たちが元気に感情豊かにしている姿は可愛いですね。フィクションならではの理想・夢はあるでしょうが、いままはなかなか難しい自由に好奇心旺盛に駆け回れるこの作品の中のような日常に早く戻って欲しいなと改めて感じます。(LOFT/PLUS ONE 柏木 聡)