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トップレビュー高山トモヒロ 『手のひらの赤ちゃん - 超低出生体重児・奈乃羽ちゃんのNICU成長記録 - 』- 生命の尊さ、家族の強い絆、深い愛情

高山トモヒロ 『手のひらの赤ちゃん - 超低出生体重児・奈乃羽ちゃんのNICU成長記録 - 』- 生命の尊さ、家族の強い絆、深い愛情

2020.02.02   CULTURE | CD

ヨシモトブックス(発売:ワニブックス)
1,400yen+tax

生命の尊さ、家族の強い絆、深い愛情

 
 ベテラン漫才師「ケツカッチン」の高山トモヒロが、自身3冊目となる新書を上梓した。タレント業の傍ら精力的に執筆を続ける彼は、これまでに著書『ベイブルース 25歳と364日』、『通天閣さん -僕とママの、47年-』を手掛け、いずれも実話に基づいていることから、今ではノンフィクション作家としての活動も注目されている。ある時、知人のテレビ番組スタッフの夫婦に赤ちゃんが授かったのだが、生まれてきたのは325gという超低出生体重児。まさに掌の中におさまってしまうほどの小さな命だった。高山が夫婦から告げられたのは、「記録を残してほしい」。生存率30%と言われた僅かなともしびを前に、幾多の苦難を乗り越えていくさまを長期間に亘って家族に寄り添い、書き綴ったのである。NICU(新生児特定集中治療室)の実情すらよく知ることのない我々にとって、改めて生命の尊さ、そして家族の強い絆、深い愛情について考えさせられる一冊となっている。(LoftPlusOneWest:尻谷よしひろ)

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