TVアニメ『忍たま乱太郎』の原作であり、実写化もはたした名作『落第忍者乱太郎』が33年の歴史に幕を閉じました。”朝日小学生新聞”という子供向け新聞出身という特殊な連載ながら国民的となった作品。魅力的なキャラクター・ストーリーはもちろんですが、作者である尼子騒兵衛さんによる当時の歴史的事実を踏まえたうえでの全力の創作で、読者の子供たちに向き合った思いが伝わったからでしょう。まだまだ続くのでは、と終わることを考えもしなかった作品が完結するのは寂しさもありますが、これまで連載を続けていただいたことに感謝を述べたいです。作品は完結しますが本を開けばいつでも落乱の世界に戻ってこられます。乱太郎・きり丸・しんべヱたちの物語、これをきっかけに原作の魅力を改めて見返してみるのもいいですね。（LOFT/PLUS ONE：柏木聡）