経済的に正しいロボット作品の第2巻。原因不明のガスと巨獣により退去を余儀なくされた架空の島で奮闘する零細企業。新キャラが登場した今回も、社会人を経験していると刺さる内容となっています。目指す先は一緒でもそれぞれの立場からぶつかる組織には、「会社あるある」が満載で歯がゆさを感じることも。ただ、スタンスの違いはあれど各キャラクターは信頼できる人ばかりなので、苦労は絶えない中でもこの熱いチームには眩しさとあこがれを持ちます。ロボット作品ではありますが今回も人間ドラマが熱く展開されています。日本の作品は子供が最前線に立つことが多いですが、実際の現場はやはり大人が活躍します。フィクションでも全力で戦うおじさんはカッコいい！ 大人だからこそ漂う哀愁もまた良い。今作で改めて全力で戦う大人のカッコよさを再認識してください。（LOFT/PLUS ONE：柏木聡）