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映画「空母いぶき」- 現政権が無問題な人たちにこのメッセージがどう届くのか?

2019.06.06   CULTURE | CD

全国公開中

現政権が無問題な人たちにこのメッセージがどう届くのか?

 
 「ハンターキラー 潜航せよ」が米とロシアの直接衝突回避への命がけの陸海同時進行が素晴らしかっただけにビッグコミック連載中の複雑な原作を最初から眺める程度で読んでいる私は映画版での相手国が国籍不明と知りそのリアリティの無いイメージに観る前にがっかりしたが実際は空母いぶきとその艦隊の海上自衛隊と官邸と一般人とネットメディアに絞った別物であることに驚いた。その驚きは西島秀俊扮する秋津艦長の独特の雰囲気により増幅され公開前にビッグコミック誌上にて物議を醸した件を含めて点と線を繋げた末にはここ数年間に渡り現政権が無問題だとする人たちへの深く刻まれたメッセージが見えてくるのであった。残念ながら原作及び特撮を愛好する方々からは不評だと予測される所謂ツッコミどころの存在は否定できないが敢えてここまで違うものにした志を高く評価したい。任期延長についての会話は現政権のとは全く志が違うのだから。(LOFT HEAVEN:澤山恵次)
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