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トップレビュー映画「愛がなんだ」ラストまで解釈は様々か? カップルで観るとそれぞれからの本音が今後の親密さに大きく影響を与えることだろう

映画「愛がなんだ」ラストまで解釈は様々か? カップルで観るとそれぞれからの本音が今後の親密さに大きく影響を与えることだろう

2019.04.07   CULTURE | CD

4月19日テアトル新宿ほかにて公開

 縁あって初日の現場にいた私が後方非常口辺りで新郎新婦に1分間に何度もお辞儀をしている間に出会ったタナカとヤマダというありきたりな名前の2人がきっかけで織りなす人間模様は東京国際映画祭で観た女性陣からすこぶる好評だが男性や何本も今泉監督作品を観ている人の感想はどうだろうか? 角田光代の原作は未読のままだが、ここで描かれる相手との噛み合わなさが現代の恋愛事情だとすればカップルで観ると代弁者それぞれからの本音が今後の親密さに大きく影響を与えることだろう。本当のことを言わず尽くしたり全てを真に受けたり自分に言い聞かせたりしながら最後には…で彼にまとわりつく岸井ゆきのは長回しでのぼやきラップを見事に決め深川麻衣は「パンとバスと2度目のハツコイ」とは違う強い顔を見せそれぞれカッコ良い。絶妙に流れる繊細な音楽と共に酔の助等の魅力的な東京が描かれる今泉力哉の新たな一歩。(LOFT HEAVEN:澤山恵次)

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