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吉田悠軌 「禁足地巡礼」- 怪奇目線で見るか否か? 怪奇スポットへのタブー「心持ち」辿る

2019.02.09   CULTURE | CD

扶桑社新書
918yen(tax in)

怪奇目線で見るか否か? 怪奇スポットへのタブー「心持ち」辿る

 
 沖縄の拝所・ウタキにおける「何もなさ」、将門首塚、八幡薮知らずなど、日本人の心持ちとして足を踏み入れたり穢したりしてはならない」(法・危険性など物理的禁止と異なる)禁足地をあれこれ随想し、間口は広くしかし鋭い。地元民でない外の者にとってだけ禁忌意識が膨らむ事例に深く頷く。自分は長年、毎日行く場所間近に日本一のスポットあると知らずにおり、そこは怪談マニア脳で観ると恐ろしいが実際には人通りも真剣な参拝者も多く、全く怖くない。他にも色々訪ねた「スポット」が怪談目線で見なければ普通に日常が営まれている例を多々見たので著者の論考に大いに共感した。
 検索により何でも見られる時代に、どこにもない場所巡るネットロア(きさらぎ駅等)生まれる過程をつぶさに追うのも面白い。本書でも言及の「犬鳴村」、清水祟監督が映画化するが、ある番組で旧犬鳴峠ロケしているように見え仰天した自分はやはり怪談脳…。(尾崎未央)
 
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